学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §28 膝関節半月板損傷の診察 / QJ29A026

理由で解く 柔道整復師

QJ29A026 必修問題

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問26
問題
膝半月板損傷を評価するのはどれか。
選択肢
1 ラックマンテスト
2 ピボットシフトテスト
3 マックマレーテスト
4 グラビティーテスト
解答
正解3(マックマレーテスト)
解説

半月板損傷を評価するのはマックマレーテストである。膝を曲げ伸ばししながら下腿を回旋させ、損傷部を大腿骨と脛骨の間に挟み込んで疼痛やクリックを誘発する。

マックマレーテストは、背臥位で股関節・膝関節を十分に屈曲させたところから、下腿を外旋させながら伸展すると内側半月板が、内旋させながら伸展すると外側半月板が大腿骨顆部と脛骨関節面の間に挟まれる仕組みを利用する。該当する関節裂隙に疼痛やクリックが生じれば陽性である。半月板損傷ではこのほか、腹臥位で膝を90度屈曲し踵から軸圧を加えて回旋するアプレー圧迫テスト、関節裂隙の限局した圧痛、ロッキングやキャッチングといった症状を組み合わせて判断する。膝の徒手検査は数が多く混乱しやすいが、「どの組織を狙った検査か」で束ねて覚えると取り違えない。

✗ 1. 誤り
ラックマンテスト
膝約20〜30度屈曲位で大腿を固定し、脛骨を前方へ引く。前十字靱帯(ACL)損傷を検出する感度の高い検査である。
✗ 2. 誤り
ピボットシフトテスト
伸展位から外反・下腿内旋を加えつつ屈曲していくと、亜脱臼していた脛骨が途中で整復される動きが生じる。ACL損傷(前外側回旋不安定性)の検査。
✓ 3. 正しい
マックマレーテスト
屈曲位から下腿を回旋させつつ伸展し、半月板を関節面の間に挟み込む。関節裂隙の疼痛・クリックが陽性所見で、外旋位で内側、内旋位で外側の半月板を狙う。
✗ 4. 誤り
グラビティーテスト
背臥位で股・膝を屈曲させ、重力によって脛骨近位が後方へ落ち込むかをみる。サグサインと同様に後十字靱帯(PCL)損傷の検査である。
ポイント
  • 半月板 → マックマレーテスト、アプレー圧迫テスト、関節裂隙の圧痛。
  • マックマレー:下腿外旋+伸展=内側半月板、下腿内旋+伸展=外側半月板。
  • ACL → ラックマンテスト、前方引き出しテスト、ピボットシフトテスト。
  • PCL → 後方引き出しテスト、サグサイン、グラビティーテスト。
  • 側副靱帯 → 外反・内反ストレステスト(膝約30度屈曲位)。
比較表
狙う組織代表的な検査陽性所見
半月板マックマレー、アプレー圧迫関節裂隙の疼痛・クリック
前十字靱帯ラックマン、前方引き出し、ピボットシフト脛骨の前方移動、終末感の消失、亜脱臼の整復現象
後十字靱帯後方引き出し、サグサイン、グラビティー脛骨近位の後方落ち込み
側副靱帯外反・内反ストレス関節裂隙の開大
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