学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §1 人体解剖学概説 / QJ28A052

理由で解く 柔道整復師

QJ28A052 解剖学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問52
問題
中胚葉由来はどれか。
選択肢
1
2
3 肝臓
4 腎臓
解答
正解4(腎臓)
解説

腎臓は中胚葉、なかでも体節と側板の間にある中間中胚葉から発生します。三胚葉の由来は「体のどこに位置する部品か」で整理すると覚えやすくなります。

受精後3週の原腸形成で外胚葉・中胚葉・内胚葉の三層ができます。外胚葉は体の表面を覆うものと神経系(表皮・毛・爪・感覚器・脳と脊髄、神経堤に由来する末梢神経節や副腎髄質)を作ります。内胚葉は消化管の内張りと、そこから膨らみ出す腺(消化管上皮・肝臓・膵臓・甲状腺・気道と肺胞の上皮)を作ります。中胚葉はその間を埋める支持組織と、運動・循環・泌尿生殖の装置(骨・軟骨・骨格筋・心臓と血管・血球・腎臓・生殖腺・漿膜)を作ります。腎は中間中胚葉に並ぶ腎生索から、前腎→中腎→後腎と作り替えられながら完成し、ヒトで最終的に働くのは後腎です。

✗ 1. 誤り
外胚葉由来です。背側の外胚葉が神経板となり、それが溝から管へと落ち込んで神経管になり、頭側が脳、尾側が脊髄になります。
✗ 2. 誤り
内胚葉由来です。前腸の腹側にできた肺芽が枝分かれして気管・気管支・肺胞の上皮になります(周囲の軟骨・平滑筋・血管は中胚葉が加わります)。
✗ 3. 誤り
肝臓
内胚葉由来です。前腸腹側の肝憩室が伸びて肝実質・肝内胆管・胆嚢・総胆管を作ります。膵臓も同じ前腸由来です。
✓ 4. 正しい
腎臓
中間中胚葉に由来します。後腎は、総排泄腔近くから伸びる尿管芽(集合管・腎杯・腎盤・尿管になる)と、後腎組織(ネフロンになる)が組み合わさって完成します。
ポイント
  • 外胚葉=表面を覆うもの+神経系(表皮・感覚器・脳脊髄・神経堤)。
  • 内胚葉=消化管の内張り+そこから生える腺(肝・膵・甲状腺・肺の上皮)。
  • 中胚葉=間を埋める支持組織+動く/流す/出す装置(骨・筋・心血管・血球・腎・生殖腺)。
  • 腎は中間中胚葉から前腎→中腎→後腎と作り替えられ、後腎が最終腎になる。
  • 迷ったら「表面か、内張りか、その中間か」を体の断面で思い出す。
比較表
胚葉主な派生物
外胚葉表皮・毛・爪・皮膚腺、脳・脊髄・網膜、末梢神経節、副腎髄質、内耳
中胚葉骨・軟骨・骨格筋・心臓・血管・血球・脾臓・腎臓・生殖腺・漿膜・真皮
内胚葉消化管上皮、肝臓、膵臓、甲状腺・上皮小体、胸腺上皮、気道と肺胞の上皮、膀胱・尿道の上皮
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