学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ27A089
理由で解く 柔道整復師
胸鎖乳突筋は一側が収縮すると「同じ側へ側屈し、反対側へ回旋する」。右側が収縮すれば顔は左を向くので、選択肢2が正しい。
胸鎖乳突筋は胸骨柄の前面と鎖骨内側1/3から2頭で起こり、後上方へ走って側頭骨の乳様突起と後頭骨上項線の外側部に停止する。支配神経は副神経(外枝)で、固有感覚は頸神経叢(C2・C3)が担う。停止部が起始部より後方かつ外側にあるため、一側だけが縮むと「頭を同じ側に傾けながら、顔は反対側へ向ける」という組合せの運動になる。両側が同時に縮めば頸部は前屈し、環椎後頭関節では頭部がむしろ伸展位をとる。さらに胸骨・鎖骨を引き上げる働きがあるため、努力性吸気の補助筋としても重要である。自分の首を左へ回して右側の筋が浮き上がるのを触れて確かめると、回旋が反対側であることを身体で覚えられる。
| 収縮のしかた | 起こる運動 | 確認のしかた |
|---|---|---|
| 右側のみ | 頸部を右へ側屈+顔は左へ回旋 | 顔を左へ向けると右の筋腹が浮き上がる |
| 左側のみ | 頸部を左へ側屈+顔は右へ回旋 | 顔を右へ向けると左の筋腹が浮き上がる |
| 両側同時 | 頸部前屈(頭部は伸展)、胸骨・鎖骨の挙上 | 仰臥位で頭を持ち上げる/努力性吸気 |
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