学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §9 疾患別各論 骨および軟部腫瘍 / QJ26P062
理由で解く 柔道整復師
骨腫瘍は「好発年齢」と「骨のどこ(骨端・骨幹端・骨幹)に出るか」でふるいにかけます。骨軟骨腫は骨幹端に発生し、そこから骨幹の方向へ突き出す腫瘍なので、「骨幹部」とする4が誤り=これが答えです。
長管骨では成長軟骨のある骨幹端で細胞の活動がもっとも盛んなため、成長期の腫瘍はここに集まります。骨肉腫は10代の大腿骨遠位・脛骨近位の骨幹端に好発し、単純X線ではCodman三角やsunburst(放射状)の骨膜反応がみられ、血清ALPが上昇します。Ewing肉腫は骨幹(骨幹〜骨幹端)に生じ、発熱・白血球増多・CRP上昇を伴って骨髄炎とまぎらわしく、玉ねぎの皮状(onion peel)の骨膜反応が特徴です。骨巨細胞腫は骨端線が閉じたあとの20〜40代に、膝周囲や橈骨遠位の骨端に生じ、石けんの泡状の透亮像を示します。骨軟骨腫は骨幹端の成長軟骨のそばから発生し、キノコのように骨幹側へ張り出す外骨腫で、良性骨腫瘍のなかで最多です。腫れやしこりが徐々に大きくなる、夜間痛がある、外傷歴に見合わない痛みが続くといった場合は、施術を続ける前に画像評価につなぐ判断が大切です。
| 腫瘍 | 好発部位 | 好発年齢 | X線・検査の手がかり |
|---|---|---|---|
| 骨肉腫 | 骨幹端部(大腿骨遠位・脛骨近位) | 10代 | Codman三角、sunburst、血清ALP上昇 |
| Ewing肉腫 | 骨幹部、骨盤 | 10代前後 | onion peel(玉ねぎの皮状)、発熱・CRP上昇 |
| 骨巨細胞腫 | 骨端部(膝周囲・橈骨遠位) | 20〜40代 | 石けん泡状の透亮像、局所再発しやすい |
| 骨軟骨腫(外骨腫) | 骨幹端部から骨幹側へ突出 | 成長期 | 良性で最多。多発性外骨腫では四肢変形 |
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