学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §13 筋肉の機能 / QJ26A061
理由で解く 柔道整復師
筋細胞の中でカルシウムイオン(Ca²⁺)を蓄えているのは筋小胞体である。ここから放出されるCa²⁺が、電気的な興奮を実際の収縮に変換するスイッチになる。
筋小胞体は、一般の細胞にある滑面小胞体が筋細胞用に特殊化したもので、筋原線維を網目のように取り囲んでいる。両端のふくらんだ部分(終末槽)にはカルセクエストリンというCa²⁺結合蛋白があり、Ca²⁺を高い濃度で蓄えている。細胞膜を伝わってきた活動電位がT管(横行小管)を通って細胞の奥まで届くと、T管膜の電位センサーを介して筋小胞体のリアノジン受容体が開き、Ca²⁺が筋形質へ一気に放出される。放出されたCa²⁺がアクチンフィラメント上のトロポニンCに結合するとトロポミオシンの位置がずれ、ミオシン頭部がアクチンと結合できるようになって滑走が始まる(興奮収縮連関)。弛緩するときは筋小胞体膜のCa²⁺ポンプがATPを使ってCa²⁺を汲み戻す。つまり筋小胞体は貯蔵庫であると同時に、放出と回収の両方を担う調節装置だと覚えるとよい。
| 構造 | 実体 | 主な役割 | Ca²⁺貯蔵 |
|---|---|---|---|
| 核 | DNAを収める細胞小器官 | 遺伝情報の保管と転写 | しない |
| 筋節(サルコメア) | Z帯〜Z帯の区画 | 収縮の構造単位 | しない |
| 筋原線維 | アクチン・ミオシンの束 | 収縮装置(滑走) | しない |
| 筋小胞体 | 滑面小胞体の特殊型 | Ca²⁺の貯蔵・放出・回収 | する(終末槽) |
| T管 | 細胞膜の陥入 | 興奮を深部へ伝える | しない |
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