学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ25P075
理由で解く 柔道整復師
胸腰椎移行部の単純な圧迫骨折は椎体前方が楔状につぶれる損傷で、後壁は保たれるため脊髄損傷を合併することは少ない。したがって4が設問の答えとなる。
胸腰椎移行部(第11胸椎〜第2腰椎)は、固定性の高い胸椎と可動性の高い腰椎の境目にあたり、力学的ストレスが集中するため圧迫骨折の好発部位となる。発生機序は脊柱屈曲位での尻もちや高所からの着地で、屈曲+軸圧が椎体前方に集中して前方が楔状に圧潰する。後方要素(椎弓根・椎体後壁)が保たれる限り脊柱管は狭くならず、神経症状は生じにくい。症状としては受傷椎の高さに一致した帯状の疼痛(肋間神経や腰神経の走行に沿う関連痛)、体動時痛、叩打痛がみられ、後腹膜血腫や交感神経の刺激により麻痺性イレウスを起こして腹部膨満感・腹痛・悪心を訴えることもある。ただし椎体後壁が破綻する破裂骨折では骨片が脊柱管に突出して麻痺を生じうるため、下肢のしびれや筋力低下、膀胱直腸障害があれば直ちに医師の診察につなぐ。
| 単純圧迫骨折 | 破裂骨折 | |
|---|---|---|
| 損傷する部分 | 椎体前方のみ(楔状変形) | 椎体前方+後壁 |
| 脊柱管 | 保たれる | 骨片が突出し狭窄しうる |
| 神経症状 | まれ | 合併しやすい |
| 主な症状 | 帯状痛、体動時痛、腹部膨満感 | 上記+下肢麻痺、膀胱直腸障害 |
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