学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ25A053

理由で解く 柔道整復師

QJ25A053 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問53
問題
動眼神経核があるのはどれか。
選択肢
1 視床
2 中脳
3
4 延髄
解答
正解2(中脳)
解説

動眼神経核は中脳にある。上丘の高さで、中脳水道を取り巻く中心灰白質の腹側に位置する。

脳幹の脳神経核は、脳神経の番号順に上から下へ規則正しく並ぶ。中脳には動眼神経(Ⅲ)核と滑車神経(Ⅳ)核、橋には三叉神経(Ⅴ)・外転神経(Ⅵ)・顔面神経(Ⅶ)の核と内耳神経(Ⅷ)の核群、延髄には舌咽神経(Ⅸ)・迷走神経(Ⅹ)・副神経(Ⅺ、延髄根)・舌下神経(Ⅻ)の核がある。動眼神経核のすぐ背内側には副交感性の動眼神経副核(Edinger-Westphal核)があり、毛様体神経節を介して瞳孔括約筋と毛様体筋を支配する。動眼神経自体は中脳の腹側、左右の大脳脚に挟まれた脚間窩から出て、上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋・上眼瞼挙筋を支配する。番号が若い脳神経ほど上位の脳幹から出る、と覚えると迷わない。

✓ 2. 正しい
中脳
中脳上丘の高さ、中脳水道腹側の中心灰白質内に動眼神経核があり、その背内側に副交感性の動眼神経副核が接する。中脳は動眼神経(Ⅲ)と滑車神経(Ⅳ)を担当する高さである。
✗ 1. 誤り
視床
視床は間脳であって脳幹ではなく、脳神経の運動核は存在しない。視床の役割は感覚を大脳皮質へ中継することで、外側膝状体(視覚)・内側膝状体(聴覚)などの中継核が並ぶ。
✗ 3. 誤り
橋にあるのは三叉神経(Ⅴ)・外転神経(Ⅵ)・顔面神経(Ⅶ)の核と内耳神経(Ⅷ)の核群。眼球運動に関わる核でも、外転神経核(外側直筋を支配)は橋にあり、動眼神経核とは高さが違う。
✗ 4. 誤り
延髄
延髄にあるのは舌咽神経(Ⅸ)・迷走神経(Ⅹ)・副神経(Ⅺ)・舌下神経(Ⅻ)の核で、疑核や迷走神経背側核、舌下神経核などが含まれる。嚥下・発声・舌運動を担う高さである。
ポイント
  • 脳神経核は番号順に上から並ぶ。中脳=Ⅲ・Ⅳ、橋=Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ、延髄=Ⅸ・Ⅹ・Ⅺ・Ⅻ。
  • 動眼神経核は中脳上丘の高さ、中脳水道腹側の中心灰白質内。
  • 動眼神経副核(Edinger-Westphal核)は副交感性で、毛様体神経節を経て瞳孔括約筋・毛様体筋を支配する(対光反射の遠心路)。
  • 動眼神経は中脳腹側の脚間窩から出る。
  • 視床は間脳であり脳幹ではないので、脳神経核は持たない。
比較表
脳幹の部位含まれる脳神経核主なはたらき
中脳動眼神経(Ⅲ)核・動眼神経副核、滑車神経(Ⅳ)核眼球運動、縮瞳・調節
三叉神経(Ⅴ)核、外転神経(Ⅵ)核、顔面神経(Ⅶ)核、内耳神経(Ⅷ)核群咀嚼、外転、表情、聴覚・平衡
延髄舌咽神経(Ⅸ)核、迷走神経(Ⅹ)核(疑核・背側核)、副神経(Ⅺ)核、舌下神経(Ⅻ)核嚥下、発声、内臓調節、舌運動
視床(間脳)脳神経核はない感覚の大脳皮質への中継
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