学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §23 部位別各論 下腿・足関節 / QJ24P056
理由で解く 柔道整復師
アキレス腱断裂は、踏み切りや着地で足関節が背屈方向へ押し戻されながら下腿三頭筋が収縮する瞬間、すなわち遠心性収縮の局面で起こる。正答は1。
腱そのものは30歳代以降に変性が進み、血流に乏しい踵骨付着部の約2〜6cm近位が力学的な弱点になる。ここに急激な張力が加わって断裂する。受傷時には「後ろから蹴られた」「棒で叩かれた」ような感覚と断裂音を訴え、腱の連続性が絶たれて陥凹を触れる。底屈は長母趾屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋・腓骨筋群が代償するため、つま先立ちはできなくても平地歩行はできてしまい、これが見逃しの原因となる。腹臥位で下腿三頭筋を握っても足関節が底屈しないトンプソン(Thompson)テストが陽性なら断裂を強く疑い、腫脹を抑えながら速やかに整形外科へつなぐ。
| アキレス腱断裂 | アキレス腱周囲炎 | |
|---|---|---|
| 発症 | 急激(受傷の瞬間が明確) | 緩徐(使いすぎで徐々に) |
| 好発年齢 | 30〜50歳代 | 年齢を問わずランナーなど |
| 主症状 | 断裂音・激痛・つま先立ち不能 | 運動時痛・腫脹・軋轢音 |
| 触診 | 腱に陥凹を触れる | 腱の連続性は保たれる |
| トンプソンテスト | 陽性(底屈しない) | 陰性 |
| 歩行 | 跛行はあるが可能 | 可能 |
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