学習トップ理由で解く 柔道整復師病理学概論 ▸ §3 病因 / QJ24A097

理由で解く 柔道整復師

QJ24A097 病理学概論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問97
問題
疾病の発生原因で内因に属するのはどれか。
選択肢
1 栄養障害
2 内分泌かく乱物質
3 免疫
4
解答
正解3(免疫)
解説

病因は内因と外因に大別される。免疫は生体がもともと備えている防御機構であり、その過不足がそのまま病気の成り立ちに関わるため内因に属する。

内因とは、その人自身が持っている「病気のかかりやすさ・かかりにくさ」を決める体の内側の条件である。具体的には素因(年齢・性・人種)、遺伝素因、内分泌、免疫・アレルギーが含まれる。一方の外因は体の外から働きかけるもので、栄養的因子(栄養素の不足・過剰)、物理的因子(温度・圧力・放射線・外力)、化学的因子(毒物・薬物・環境化学物質)、生物学的因子(細菌・ウイルス・寄生虫)に整理される。判断に迷ったら「これは体の外から入ってくるものか、もともと体の中にあるものか」と一度自問するとよい。実際の疾病は内因と外因が組み合わさって発生することがほとんどで、同じ病原体に曝露しても発症する人としない人がいるのは内因の違いによる。

✓ 3. 正しい
免疫
免疫は生体に本来備わった防御機構であり、その働きが低下すれば免疫不全症や日和見感染、過剰に働けばアレルギーや自己免疫疾患を生じる。体の内側の条件が疾病の成立を左右する典型例で、内因に分類される。
✗ 1. 誤り
栄養障害
ビタミン欠乏症や飢餓、過栄養による肥満などは、体外から取り込む栄養素の量の問題である。外因のうち栄養的因子に属する。
✗ 2. 誤り
内分泌かく乱物質
いわゆる環境ホルモンで、体外から取り込まれてホルモン作用をかく乱する化学物質である。化学的因子としての外因にあたる。「内分泌」という語に引きずられやすいので注意したい。内因にあたるのは、体内のホルモン分泌そのものの異常(内分泌)の方である。
✗ 4. 誤り
水は生体を取り巻く環境因子であり、溺水、水質汚染による中毒、水分摂取不足による脱水など、いずれも体外の条件として作用する。外因に属する。
ポイント
  • 内因=素因(年齢・性・人種)、遺伝素因、内分泌、免疫・アレルギー
  • 外因=栄養的・物理的・化学的・生物学的因子の4つ。
  • 「内分泌かく乱物質」は名称に反して化学的外因。ひっかけの定番。
  • 疾病の多くは内因と外因の組合せで発症する。同じ曝露でも発症の有無が分かれるのは内因の差。
  • 迷ったら「体の外から入ってくるか」で切り分ける。
比較表
区分下位分類具体例
内因素因年齢、性、人種
遺伝素因遺伝子異常、染色体異常
内分泌ホルモン分泌の過剰・不足
免疫免疫不全、アレルギー、自己免疫
外因栄養的因子栄養障害、ビタミン欠乏、過栄養
物理的因子外力、温度、放射線、気圧、電流
化学的因子毒物、薬物、内分泌かく乱物質
生物学的因子細菌、ウイルス、真菌、寄生虫
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