学習トップ教科書ドリル 生理学第12章 ▸ D. 発声と言語 / Q12D001

教科書ドリル 生理学

Q12D001 運動

問題

「発声」と「言語」の区別、および関連症候の組み合わせとして正しいのはどれか。

選択肢
1発声は高次神経機能で大脳皮質連合野に局在する/言語は喉頭の振動で生まれる単純な運動
2発声は喉頭を主器官とする運動機能で、声帯振動を付属管腔で修飾して音声として出力する/言語は大脳皮質連合野で作られる学習性の高次神経機能であり、両者は別概念である/構音障害は末梢の発音運動の障害、失語症は中枢の言語処理の障害で両者は鑑別を要する
3構音障害と失語症は同一の病態であり、区別する必要はない
4言語中枢の障害では声帯そのものが麻痺し、常に失声症を合併する
解答
正解2
解説

教科書冒頭に明記されるとおり、発声と言語は明確に区別される別概念である。**発声**は「声を出す」という運動機能であり、喉頭を主器官として声帯振動を起こし、咽頭・口腔・鼻腔という付属管腔の共鳴で音声として完成させる。**言語**は大脳皮質連合野(言語中枢)で作られる、学習を経て初めて可能となる高次な神経機能であり、コミュニケーションの道具として機能する。両者は階層が異なるため、臨床的にも鑑別が必要となる。**構音障害(dysarthria)**は末梢側の発音運動(舌・口唇・軟口蓋の運動、喉頭筋、呼吸筋など)の障害によって「発音が不明瞭」になる状態で、失語のように言語そのものの処理が崩れるわけではない。一方**失語症**は中枢の言語処理が障害されるもので、構音器官自体は動かせるのに言葉として成立しない、あるいは他者の言葉が理解できない、という中核症状を呈する。選択肢1は発声と言語の定義を入れ替えた誤り、選択肢3は鑑別不要としており誤り、選択肢4は言語中枢障害が声帯麻痺を起こすとする点で誤り。

解説画像
「発声」と「言語」の区別、および関連症候の組み合わせとして正しいのはどれか。 解説図
「発声」と「言語」の区別、および関連症候の組み合わせとして正しいのはどれか。
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