学習トップ / 教科書ドリル 生理学 / 第12章 ▸ A. 骨格筋の神経支配 / Q12A018
教科書ドリル 生理学
関節運動の際、主動筋を支配するα運動ニューロンが興奮すると同時に、拮抗筋を支配するα運動ニューロンがIa抑制性介在ニューロンを介して抑制される、Sherringtonが提唱した脊髄レベルの協調機構を何というか。
相反性神経支配は、関節運動の際に主動筋(アゴニスト)と拮抗筋(アンタゴニスト)が協調して働くための基本機構で、筋紡錘からのIa群求心線維が、同名筋α運動NRに直接興奮性入力(単シナプス伸張反射)を送ると同時に、拮抗筋α運動NRにIa抑制性介在NRを介した多シナプス抑制入力を送る。これにより、主動筋の収縮と拮抗筋の弛緩が自動的に同期する。本章A-e「骨格筋の緊張」の姿勢保持や、B節で学ぶ伸張反射・屈曲反射・交叉性伸展反射の基盤となる原理である。臨床的には、脳卒中片麻痺でみられる相反抑制の減弱は、痙縮や共同運動パターン出現の一因となる(Brunnstromステージ)。痙縮の機序は相反抑制の減弱のみでは説明されず、γ運動NRの過活動や下行性抑制路の破綻など複数の要因が複合的に関与する点に注意する。

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