学習トップ教科書ドリル 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q10K017

教科書ドリル 生理学

Q10K017 神経

問題

大脳基底核・大脳辺縁系の総合に関する記述として誤っているのはどれか。

選択肢
1大脳基底核は主として運動調節(錐体外路系)、大脳辺縁系は主として情動・記憶・本能行動の調節を担う、と機能的に対比されることが多い。
2海馬が記憶に、扁桃体が情動(特に恐怖)に中心的役割を果たす点で、両者は辺縁系内で機能分担している。
3黒質→線条体ドパミン投射系の変性により、中年以降に発症する代表的な大脳基底核障害では、振戦・固縮・無動・姿勢保持障害が出現する。
4大脳基底核は錐体外路、大脳辺縁系は辺縁皮質のみで構成され、腹側線条体などの共通構造は存在しない。
解答
正解4
解説

大脳基底核(錐体外路系・運動調節)と大脳辺縁系(情動・記憶・本能行動)は、機能的に対比されるが、解剖学的には腹側線条体(側坐核など)という運動系と辺縁系の両性質を併せもつ構造を介して報酬系・動機づけの回路で相互に連絡する。報酬系は中脳腹側被蓋野から起始して内側前脳束を通り、前頭葉と大脳辺縁系などに投射するドパミン系であり、大脳辺縁系内で放出されるドパミン量の異常は統合失調症の症状と関連するとされる。よって選択肢4の「腹側線条体などの共通構造は存在しない」は誤り(腹側線条体は両系の接点として実在する)。選択肢1・2は標準的な対比、選択肢3はパーキンソン病の典型像の記述(疾患名は示さず症状と責任病変のみを述べる形)であり、いずれも妥当な記述である。

解説画像
大脳基底核・大脳辺縁系の総合に関する記述として誤っているのはどれか。 解説図
大脳基底核・大脳辺縁系の総合に関する記述として誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで教科書ドリル 生理学
App Store入手