学習トップ教科書ドリル 生理学第9章 ▸ D. 老化 / Q09D008

教科書ドリル 生理学

Q09D008 生殖・成長と老化

問題

高次神経機能の加齢変化に関する記述の組み合わせとして正しいのはどれか。

選択肢
1短期記憶は早期から大きく低下する一方、エピソード記憶はよく保たれる
2数列の復唱課題に代表される短期記憶は加齢後も比較的安定しており、意味記憶や手続き記憶も維持されやすいが、エピソード記憶は低下しやすい
3意味記憶(一般知識)は早期から失われ、手続き記憶も急速に低下する
4文章を読む構文能力は早期から低下し、喚語機能はむしろ80歳代でも保持される
解答
正解2
解説

高齢者においては、数列を復唱させるような短期記憶課題の成績は比較的良好に維持される。長期記憶の下位成分のうち、意味記憶(一般的知識、例:日本の首都)や手続き記憶(練習を経て身につく技術)も残存しやすい一方で、エピソード記憶(自身の経験にまつわる記憶)のほうは加齢に伴って脱落しやすい。言語機能では、文章を読み解き文法的につながった言葉として成立させる構文能力は保たれるのに対し、意味的に関連する事物を想起する喚語機能や発話の流暢さは80歳代から衰える。一般知能(WAIS-Rで測定)は85歳までほぼ不変だが、WCST(Wisconsin Card Sorting Test)で測定される柔軟性・対処能力は加齢で低下する。すなわち「結晶性知能(知識・経験に基づく)は保持、流動性知能(柔軟な処理)は低下」と整理できる。

解説画像
高次神経機能の加齢変化に関する記述の組み合わせとして正しいのはどれか。 解説図
高次神経機能の加齢変化に関する記述の組み合わせとして正しいのはどれか。
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