学習トップ教科書ドリル 生理学第9章 ▸ D. 老化 / Q09D006

教科書ドリル 生理学

Q09D006 生殖・成長と老化

問題

高齢者のホメオスタシス機構に関する記述として正しいのはどれか。

選択肢
1高齢者ではホメオスタシス機構が完全に失われており、安静時の血液pHや浸透圧は健常成人と大きく異なる。
2安静時には血液のpH・浸透圧・血糖といった恒常性指標は概ね健常成人と同等に保たれるが、急激な気候変化や強度の高い運動に適応するための調節能は著しく低下している。
3高齢者は若年者より激しい運動時の心拍数増加幅が大きい。
4体温が一度上昇しても、安静時に戻るのに要する時間は若年者より短い。
解答
正解2
解説

高齢者でも、身体が比較的穏やかな状態にある安静時には、pH・浸透圧・血糖といった血液の基本的な恒常性指標はホメオスタシス機構の働きにより、ほぼ健常成人と同程度の水準に保たれる。しかし、体温が何らかの刺激で上昇した後の回復時間は若年者に比べて延長し、激しい運動時の心拍数増加幅も若年者ほどには伸びず頭打ちになる傾向を示す。このように、安静時機能は保たれていても「環境変化・負荷時の予備能」が選択的に落ち込むことが、生理的老化の本質であり、感染・脱水・周術期管理の際に特に意識すべき特徴となる。選択肢1は安静時も大きく異なると主張しており誤り、選択肢3・4は若年者との比較の向きが逆で誤り。

解説画像
高齢者のホメオスタシス機構に関する記述として正しいのはどれか。 解説図
高齢者のホメオスタシス機構に関する記述として正しいのはどれか。
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