学習トップ / 教科書ドリル 臨床医学各論 / 第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q10A023
教科書ドリル 臨床医学各論
次の患者で最も疑われる疾患はどれか。
「60歳の女性。主訴は黄疸。発熱と腹痛はなく、2週間前から全身倦怠感と労作時息切れを自覚。眼球結膜黄染、軽度脾腫、皮膚は蒼白。血液検査でHb 7.8g/dL、MCV 95fL、網赤血球 12%(高値)、間接ビリルビン 3.6mg/dL、直接ビリルビン 0.4mg/dL、LDH 720U/L(高値)、血清ハプトグロビン 15mg/dL(低値)。直接Coombs試験陽性。」
中年女性の急性発症・黄疸・貧血+脾腫+網赤血球著増+間接ビリルビン優位の上昇+LDH上昇+ハプトグロビン低下は溶血性貧血を強く示唆し、**直接Coombs試験陽性**が決め手で自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の典型像。温式(IgG)が約70-80%を占める。治療は**副腎皮質ステロイド**の経口投与で、効果不十分なら免疫抑制薬・リツキシマブ・脾摘を検討する。鉄欠乏性貧血は小球性・網赤血球正常、巨赤芽球性貧血は大球性・好中球過分葉、慢性骨髄性白血病は白血球著増が鑑別点。

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