学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0951

理由で解く 生理学

Q0951 生体の防御機構

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題32
問題
寿命が最も長い細胞はどれか。
選択肢
1 神経細胞
2 赤血球
3 血小板
4 上皮細胞
解答
正解1(神経細胞)
解説
✓ 1. 正しい
神経細胞
神経細胞(ニューロン)は寿命が最も長い細胞である。神経細胞は分裂能を持たない永久細胞であり、基本的に生涯にわたって機能し続ける。一度損傷・死滅すると原則として再生しない。成熟した神経細胞は細胞周期のG0期に留まり、分裂しないまま数十年以上存続する。
✗ 2. 誤り
赤血球
赤血球の寿命は約120日であり、老化した赤血球は脾臓や肝臓のマクロファージにより貪食・処理される。
✗ 3. 誤り
血小板
血小板の寿命は約10日(7〜14日)であり、血球の中で最も短命である。
✗ 4. 誤り
上皮細胞
上皮細胞の寿命は部位により異なるが、腸管上皮で約3〜5日、皮膚表皮で約4週間と比較的短い。上皮細胞は活発に増殖・再生する不安定細胞に分類される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「神経は一生モノ」と覚える。永久細胞は神経細胞・心筋細胞・骨格筋細胞であり、いずれも分裂能を失っている。血球の寿命は「赤=120日、白=数時間〜数日、血小板=10日」と数字で覚える。
  • 関連知識: 細胞の再生能による分類として、不安定細胞(常に分裂:上皮細胞、血球)、安定細胞(刺激で分裂:肝細胞)、永久細胞(分裂しない:神経細胞、心筋細胞)がある。脳梗塞で神経細胞が死滅すると不可逆的な障害を残す。
  • よくある間違い: 赤血球の寿命(120日)を「長い」と感じて神経細胞より長いと誤認する場合がある。120日は血球としては長いが、神経細胞の「一生」には遠く及ばない。
  • 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
比較表
細胞 寿命 細胞分類
神経細胞 一生(数十年〜) 永久細胞
心筋細胞 一生(数十年〜) 永久細胞
赤血球 約120日 不安定細胞
血小板 約10日 不安定細胞
腸管上皮 約3〜5日 不安定細胞
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題32|寿命が最も長い細胞はどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題32|寿命が最も長い細胞はどれか。
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