学習トップ理由で解く 生理学第14章 ▸ A. 生体の防御機構 / Q0938

理由で解く 生理学

Q0938 生体の防御機構

出典:あマ指 第16回(2008) 問題49
問題
健常成人の血液中で最も多い免疫グロブリンはどれか。
選択肢
1 IgA
2 IgD
3 IgE
4 IgG
解答
正解4(IgG)
解説
✗ 1. 誤り
IgA
IgAは血液中では2番目に多い免疫グロブリンであるが、主に唾液・涙液・母乳・消化管分泌液などの粘膜表面に分泌型IgAとして存在し、粘膜免疫の主役を担う。
✗ 2. 誤り
IgD
IgDは血液中の量が極めて少なく、B細胞表面に発現して抗原受容体として機能するが、その詳細な役割は十分解明されていない。
✗ 3. 誤り
IgE
IgEは血液中で最も少ない免疫グロブリンであり、肥満細胞や好塩基球のFcε受容体に結合してI型アレルギー反応(即時型過敏症)や寄生虫感染防御に関与する。
✓ 4. 正しい
IgG
健常成人の血液中で最も多い免疫グロブリンはIgGであり、全免疫グロブリンの約75%を占める。IgGは唯一胎盤を通過できる免疫グロブリンであり、母体から胎児への受動免疫に重要な役割を果たす。二次免疫応答ではIgGが主体となって産生され、オプソニン化、中和、補体活性化など多彩な機能を持つ。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「IgGが"G"reatest(最大量)」と覚える。Ig5クラスの血中濃度順は「G>A>M>D>E」=「ガアムデ(噛むで!)」と語呂で記憶する。
  • 関連知識: IgMは初期免疫応答(一次応答)で最初に産生される免疫グロブリンで5量体構造を持つ。ABO式血液型の自然抗体(抗A抗体・抗B抗体)はIgMに属する。母乳中のIgAは乳児の消化管粘膜を保護する。
  • よくある間違い: IgAが「分泌液中で最多」であることとIgGが「血液中で最多」であることを混同しやすい。場所によって最多のIgクラスが異なる。
  • 教科書では「d.免疫系に働く液性因子」の範囲に該当する。
比較表
免疫グロブリン 血中比率 特徴
IgG 約75% 血中最多、胎盤通過性、二次応答の主役
IgA 約15% 分泌液中に多い、粘膜免疫
IgM 約10% 5量体、一次応答で最初に産生
IgD 微量 B細胞表面の抗原受容体
IgE 極微量 I型アレルギー、寄生虫防御
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題49|健常成人の血液中で最も多い免疫グロブリンはどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題49|健常成人の血液中で最も多い免疫グロブリンはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手