学習トップ理由で解く 生理学第13章 ▸ H. 視覚 / Q0916

理由で解く 生理学

Q0916 感覚

出典:あマ指 第24回(2016) 問題35
問題
視覚について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 眼の屈折力はジオプトリで表す。
2 瞳孔は入射光の量を調節する。
3 近視では像が網膜の後ろに結像する。
4 杆状体細胞にはロドプシンが含まれる。
解答
正解3(近視では像が網膜の後ろに結像する。)
解説
✗ 1.
眼の屈折力はジオプトリで表す。
✗ 正しい。眼の屈折力はジオプトリ(D、ディオプトリ)で表され、焦点距離(m)の逆数である。正常眼の全屈折力は約60Dであり、うち角膜が約40D、水晶体が約20Dを担う。
✗ 2.
瞳孔は入射光の量を調節する。
✗ 正しい。瞳孔は虹彩の瞳孔括約筋(縮瞳)と瞳孔散大筋(散瞳)の拮抗作用により径が変化し、網膜に入る光量を調節する。カメラの絞りに相当する機能である。
✓ 3. 誤り
近視では像が網膜の後ろに結像する。
近視では眼軸が長い(軸性近視)か水晶体の屈折力が強すぎる(屈折性近視)ため、像は網膜の前方に結像する。網膜の後ろに結像するのは遠視である。近視の矯正には凹レンズ(発散レンズ)、遠視の矯正には凸レンズ(収束レンズ)を使用する。老視は水晶体の弾力性低下による近点の延長であり、凸レンズで矯正する。
✗ 4.
杆状体細胞にはロドプシンが含まれる。
✗ 正しい。杆状体細胞(杆体細胞)にはロドプシン(視紅)が含まれ、わずかな光に反応して暗所視を可能にする。ロドプシンはレチナール(ビタミンA誘導体)とオプシンからなる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「近(近視)くの前(前方に結像)」「遠(遠視)くの後ろ(後方に結像)」→近視は前、遠視は後ろと覚える。矯正レンズは「近視=凹(おう)→"Oh"近くが見にくい」で凹レンズと覚える。
  • 関連知識: 乱視は角膜の曲率が方向により異なるために生じる。老視(老眼)は加齢による水晶体の弾力性低下が原因で、近点が延長する。
  • よくある間違い: 近視と遠視の結像位置を逆にする誤りが最も多い。「近視=眼球が長い=像が手前にくる」と因果関係で理解する。
  • 教科書では「a.視覚の性質」の範囲に該当する。
比較表
屈折異常 結像位置 矯正レンズ 原因
近視 網膜の前方 凹レンズ 眼軸過長・屈折力過大
遠視 網膜の後方 凸レンズ 眼軸短小・屈折力不足
老視 近点延長 凸レンズ 水晶体の弾力性低下
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題35|視覚について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題35|視覚について誤っている記述はどれか。
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