学習トップ理由で解く 生理学第13章 ▸ D. 痛覚 / Q0889

理由で解く 生理学

Q0889 感覚

出典:あマ指 第12回(2004) 問題57
問題
発痛増強物質として正しいのはどれか。
選択肢
1 セロトニン
2 ヒスタミン
3 ロイコトリエン
4 ブラジキニン
解答
正解1(セロトニン)
解説
✓ 1. 正しい
セロトニン
セロトニンは発痛増強物質として正しい。発痛増強物質とは、それ自体が直接痛みを引き起こすのではなく、侵害受容器の感受性を高めて発痛物質による痛みを増強する物質である。セロトニンは血小板から放出され、組織損傷部位で侵害受容器を過敏化させる。なおヒスタミンやロイコトリエンも発痛増強物質に分類されるが、この問題では選択肢1が正答として指定されている。
✗ 2. 誤り
ヒスタミン
ヒスタミンも発痛増強物質に分類される物質であるが、この問題では正答として選ばれていない。
✗ 3. 誤り
ロイコトリエン
ロイコトリエンも炎症に関連する発痛増強物質であるが、この問題では正答として選ばれていない。
✗ 4. 誤り
ブラジキニン
ブラジキニンは発痛増強物質ではなく発痛物質(直接的に侵害受容器を刺激して痛みを引き起こす物質)である。最も強力な内因性発痛物質とされ、発痛増強物質とは明確に区別される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ブラジキニンは"ブラック"→直接痛い(発痛物質)」「セロトニン・ヒスタミン・プロスタグランジンは"サポーター"→痛みを増強(発痛増強物質)」と役割を分けて覚える。
  • 関連知識: 問868(発痛物質としてのMg²⁺の誤り)、問870(ブラジキニンの発痛物質としての役割)と合わせて整理する。プロスタグランジンも代表的な発痛増強物質であり、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)はプロスタグランジン合成を阻害して鎮痛効果を発揮する。
  • よくある間違い: ブラジキニンを発痛増強物質と混同しやすい。ブラジキニンは「直接発痛」、セロトニン・ヒスタミン・プロスタグランジンは「増強」と明確に区別する。
  • 教科書では「b.内因性発痛物質」の範囲に該当する。
比較表
分類 物質 作用
発痛物質 ブラジキニン 侵害受容器を直接刺激し痛みを誘発
発痛物質 K⁺、H⁺ 組織損傷時に放出され痛みを誘発
発痛増強物質 セロトニン 侵害受容器を過敏化し痛みを増強
発痛増強物質 ヒスタミン 炎症反応に伴い痛みを増強
発痛増強物質 プロスタグランジン 侵害受容器を感作し痛みを増強
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題57|発痛増強物質として正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題57|発痛増強物質として正しいのはどれか。
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