学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ C. 錐体路系と錐体外路系 / Q0858

理由で解く 生理学

Q0858 運動

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題32
問題
錐体路系に含まれるのはどれか。
選択肢
1 大脳皮質運動野
2 大脳基底核
3 小 脳
4 網様体
解答
正解1(大脳皮質運動野)
解説
✓ 1. 正しい
大脳皮質運動野
大脳皮質運動野(一次運動野・中心前回)は錐体路系の起始部である。錐体路(皮質脊髄路)は大脳皮質運動野のBetz巨大錐体細胞を含むニューロン群から始まり、内包後脚→大脳脚→橋→延髄錐体(ここで約80%が交叉)→脊髄前角α運動ニューロンへと至る。随意運動の実行に必須の下行路である。
✗ 2. 誤り
大脳基底核
大脳基底核(線条体=尾状核+被殻、淡蒼球など)は錐体外路系に属する。不随意運動の調節、運動の開始・抑制、筋緊張の制御に関与する。
✗ 3. 誤り
小 脳
小脳は錐体外路系に属する。運動の協調性、タイミング、平衡の調節を担い、運動の誤差修正を行う。
✗ 4. 誤り
網様体
網様体は脳幹に存在する構造で錐体外路系に属する。網様体脊髄路を介して筋緊張や姿勢の調節に関与する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「錐体路系は"皮質から脊髄への一本道"」と覚える。それ以外の運動関連構造(基底核・小脳・網様体・赤核など)はすべて錐体外路系。
  • 関連知識: パーキンソン病は錐体外路系の障害であり、黒質のドパミンニューロンが変性して振戦・固縮・無動が生じる。錐体路障害(上位運動ニューロン障害)とは症候が異なる。
  • よくある間違い: 大脳基底核を錐体路系に含めるケース。大脳基底核は随意運動の「調節」に関与するが、錐体路(皮質脊髄路)の経路上にはなく、錐体外路系に分類される。
  • 教科書では「b.錐体外路系」の範囲に該当する。
比較表
分類 含まれる構造 主な機能
錐体路系 大脳皮質運動野、内包、延髄錐体、皮質脊髄路 随意運動の実行
錐体外路系 大脳基底核、小脳、網様体、赤核、黒質 運動の調節・協調・筋緊張
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題32|錐体路系に含まれるのはどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題32|錐体路系に含まれるのはどれか。
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