学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ B. 運動の調節 / Q0856

理由で解く 生理学

Q0856 運動

出典:あマ指 第34回(2026) 問題29
問題
筋紡錘の伸展を伝える神経線維が属するのはどれか。
選択肢
1 Ia群線維
2 Ib群線維
3 III群線維
4 IV群線維
解答
正解1(Ia群線維)
解説
✓ 1. 正しい
Ia群線維
Ia群求心性線維は筋紡錘(錘内筋線維)のらせん形終末に由来する太い有髄神経線維であり、筋の伸展に関する情報を中枢神経系に伝える。筋が伸展すると筋紡錘も伸展し、Ia群求心性線維の活動が増加する。逆に筋が収縮して短くなるとIa群求心性線維の活動は停止する。Ia群線維は伝導速度70〜120m/秒と最も速い感覚線維であり、伸張反射(膝蓋腱反射など)の求心路を構成する。
✗ 2. 誤り
Ib群線維
Ib群求心性線維は腱受容器(ゴルジの腱器官)からの情報を伝える。筋収縮によって腱が伸展されると興奮し、筋の張力を検出する役割を持つ。Ib群線維の情報は自原抑制(筋の過度の収縮を防ぐ抑制)に関与する。筋紡錘ではなく腱受容器に分布する点がIa群線維との違いである。
✗ 3. 誤り
III群線維
III群線維はAδ線維に対応し、冷覚や侵害受容器(痛覚の一部)からの情報を伝える比較的細い有髄線維である。筋紡錘の伸展とは関係がない。
✗ 4. 誤り
IV群線維
IV群線維はC線維に対応し、温覚や侵害受容器(痛覚)からの情報を伝える無髄線維で、伝導速度は最も遅い(0.5〜2m/秒)。筋紡錘の伸展とは関係がない。
ポイント
  • 「Ia=筋紡錘」「Ib=腱受容器」の対応は国試頻出の重要知識である。
  • 覚え方のコツ:「Iaは筋(a=筋紡錘のa)」「Ibは腱(b=bone接合部)」と連想する。
  • 伸張反射の反射弓:筋紡錘→Ia群求心性線維→脊髄後根→脊髄前角α運動ニューロン→同名筋収縮。中枢で1個のシナプスを介する単シナプス反射である。
  • Ia群とIb群はどちらもAα線維に対応し、直径12〜21μm、伝導速度70〜120m/秒と最も太く速い感覚線維である。
比較表
線維分類 起源となる受容器 対応する線維 伝導速度
Ia群 筋紡錘(らせん形終末) Aα(有髄) 70〜120 m/秒
Ib群 腱受容器(ゴルジ腱器官) Aα(有髄) 70〜120 m/秒
II群 筋紡錘(散形終末)、触・圧受容器 Aβ(有髄) 30〜70 m/秒
III群 冷覚、侵害受容器 Aδ(有髄) 12〜30 m/秒
IV群 温覚、侵害受容器 C(無髄) 0.5〜2 m/秒
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題29|筋紡錘の伸展を伝える神経線維が属するのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題29|筋紡錘の伸展を伝える神経線維が属するのはどれか。
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