学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ B. 運動の調節 / Q0854

理由で解く 生理学

Q0854 運動

出典:あマ指 第28回(2020) 問題35
問題
膝蓋腱反射について正しいのはどれか。
選択肢
1 受容器は受容器である。
2 求心路はⅡ群線維である。
3 脊髄反射である。
4 多シナプス反射である。
解答
正解3(脊髄反射である。)
解説
✗ 1. 誤り
受容器は受容器である。
膝蓋腱反射の受容器は筋紡錘である(問題文の選択肢1は記載不備と考えられるが、ゴルジ腱器官を意図したものと推定される)。腱を叩打して筋紡錘が興奮することで反射が開始される。
✗ 2. 誤り
求心路はⅡ群線維である。
膝蓋腱反射の求心路はIa群線維であり、II群線維ではない。Ia群線維は筋紡錘の一次終末からの最も太い有髄求心性線維で、伝導速度が速い。
✓ 3. 正しい
脊髄反射である。
膝蓋腱反射は脊髄L2〜L4レベルで完結する脊髄反射である。膝蓋腱を叩打すると大腿四頭筋内の筋紡錘が興奮し、Ia群求心性線維を介して脊髄前角のα運動ニューロンに単シナプス性に接続し、大腿四頭筋が収縮して膝関節が伸展する。上位中枢の関与なしに成立する反射である。
✗ 4. 誤り
多シナプス反射である。
膝蓋腱反射はIa群求心性線維→α運動ニューロンの単シナプス反射であり、介在ニューロンを介さない。多シナプス反射ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「膝蓋腱反射=筋紡錘・Ia・前角α・単シナプス・L2-L4」の5要素を暗記する。
  • 関連知識: 膝蓋腱反射は臨床的に最も頻繁に検査される腱反射であり、上位運動ニューロン障害(亢進)と下位運動ニューロン障害(減弱・消失)の鑑別に不可欠である。
  • よくある間違い: 求心路をII群線維と答えるケース。II群線維は筋紡錘の二次終末からの求心路で、伸張反射の主たる求心路はIa群線維である。
  • 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題35|膝蓋腱反射について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題35|膝蓋腱反射について正しいのはどれか。
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