学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ B. 運動の調節 / Q0853

理由で解く 生理学

Q0853 運動

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題34
問題
脊髄反射について正しいのはどれか。
選択肢
1 伸張反射は多シナプス反射である。
2 屈曲反射は痛み刺激により起こる。
3 皮膚反射は単シナプス反射である。
4 拮抗抑制は相反性のⅠb 抑制である。
解答
正解2(屈曲反射は痛み刺激により起こる。)
解説
✗ 1. 誤り
伸張反射は多シナプス反射である。
伸張反射はIa群求心性線維→α運動ニューロンの単シナプス反射であり、多シナプス反射ではない。
✓ 2. 正しい
屈曲反射は痛み刺激により起こる。
屈曲反射(逃避反射)は皮膚への痛み刺激(侵害刺激)により、同側の屈筋群が収縮して四肢を引っ込める防御反射である。求心路はAδ線維(III群、鋭い痛み)やC線維(IV群、鈍い痛み)であり、脊髄内で複数の介在ニューロンを介する多シナプス反射として構成される。有害刺激から身体を守るための原始的で重要な脊髄反射である。
✗ 3. 誤り
皮膚反射は単シナプス反射である。
皮膚反射(腹壁反射・足底反射・挙睾筋反射など)は皮膚を擦る刺激で誘発される多シナプス反射であり、単シナプス反射ではない。
✗ 4. 誤り
拮抗抑制は相反性のⅠb 抑制である。
拮抗抑制(相反抑制)はIa抑制であり、Ib抑制ではない。Ia群求心性線維がIa抑制性介在ニューロンを介して拮抗筋のα運動ニューロンを抑制する。Ib抑制は自原抑制(ゴルジ腱器官からのIb群線維による同名筋の抑制)を指す。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「拮抗抑制=Ia=相反」「自原抑制=Ib=自分を抑制」と、番号と名前をセットで覚える。「Ia=aは"相"手を抑制」「Ib=bは"自"分を抑制」と連想する。
  • 関連知識: 臨床では痙縮(上位運動ニューロン障害)の患者ではIa抑制性介在ニューロンの機能が低下し、拮抗抑制が減弱して筋の同時収縮が生じやすくなる。
  • よくある間違い: 拮抗抑制をIb抑制と混同するケース。「拮抗=Ia」「自原=Ib」を確実に区別する。
  • 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題34|脊髄反射について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題34|脊髄反射について正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手