学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ B. 運動の調節 / Q0833

理由で解く 生理学

Q0833 運動

出典:あマ指 第12回(2004) 問題55
問題
交叉性伸展反射について誤っているのはどれか。
選択肢
1 痛み刺激で起こる。
2 刺激肢に屈曲反射が起こる。
3 反対肢に伸展反射が起こる。
4 単シナプス性反射である。
解答
正解4(単シナプス性反射である。)
解説
✗ 1.
痛み刺激で起こる。
✗ 正しい。交叉性伸展反射は皮膚への痛み刺激(侵害刺激)をきっかけとして起こる。屈曲反射と同じ侵害刺激が起点となる。
✗ 2.
刺激肢に屈曲反射が起こる。
✗ 正しい。刺激を受けた側(同側)では屈筋群が収縮し伸筋群が弛緩する屈曲反射(逃避反射)が起こり、四肢を引っ込めて侵害刺激から逃避する。
✗ 3.
反対肢に伸展反射が起こる。
✗ 正しい。反対側(対側)では伸筋群が収縮し屈筋群が弛緩する伸展反射が起こり、片側を持ち上げた状態でも体重を支えて姿勢を保持する。
✓ 4. 誤り
単シナプス性反射である。
交叉性伸展反射は多シナプス性反射であり、単シナプス性反射ではない。同側の屈曲反射および対側の伸展反射のいずれも複数の介在ニューロンが関与し、さらに脊髄の正中を越えて対側に信号が伝わるため、多数のシナプスを経由する。単シナプス性反射はIa群求心性線維→α運動ニューロンの伸張反射のみである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「交叉=反対側に渡る=介在ニューロンが必要=多シナプス」と論理的に導く。対側に信号を送るには介在ニューロンが不可欠である。
  • 関連知識: 交叉性伸展反射は歩行時にも重要であり、片脚を引き上げたときに反対側の脚が伸展して身体を支える。脊髄の歩行中枢(CPG:中枢パターン発生器)とも関連する。
  • よくある間違い: 交叉性伸展反射を単シナプス反射と誤認するケース。「単シナプス反射=伸張反射のみ」を鉄則として覚えておく。
  • 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題55|交叉性伸展反射について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題55|交叉性伸展反射について誤っているのはどれか。
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