学習トップ理由で解く 生理学第11章 ▸ C. 筋のエネルギー供給の仕組み / Q0791

理由で解く 生理学

Q0791 筋

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題41
問題
筋収縮に関与しないのはどれか。
選択肢
1 カルシウムイオン
2 アデニン
3 アクチン
4 ミオシン
解答
正解2(アデニン)
解説
✗ 1.
カルシウムイオン
✗ 正しい。Ca²⁺は筋小胞体から放出されてトロポニンCに結合し、トロポミオシンの位置を移動させてアクチン上のミオシン結合部位を露出させる。Ca²⁺は筋収縮の引き金として不可欠なイオンである。
✓ 2. 誤り
アデニン
アデニンはプリン塩基の一つであり、DNAやRNAの構成成分である。ATPの構成要素の一つではあるが、アデニン単体は筋収縮に直接関与しない。筋収縮のエネルギー源はATP(アデノシン三リン酸)であり、アデニンそのものではない点に注意が必要である。
✗ 3.
アクチン
✗ 正しい。アクチンは細いフィラメントの主成分であり、ミオシン頭部と結合して架橋を形成し、滑走運動により筋収縮を起こす。
✗ 4.
ミオシン
✗ 正しい。ミオシンは太いフィラメントの主成分であり、ATPase活性を持つ頭部がアクチンと相互作用することで筋収縮の駆動力を生み出す。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「アデニン=A(核酸の塩基)」「ATP=アデニン+リボース+リン酸3つ」→アデニンはATPの部品であって、それ自体が筋収縮に働くわけではない。
  • 関連知識: ATPの構造(アデニン+リボース=アデノシン+リン酸3分子)は生化学分野の基礎であり、他の章でも繰り返し出題される。
  • よくある間違い: 「アデニンはATPの一部だから筋収縮に関与する」と考えてしまうケース。ATPは関与するが、アデニン単体は核酸の構成塩基であり筋収縮機構とは無関係である。
  • 教科書では「a.筋収縮のエネルギー代謝」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題41|筋収縮に関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題41|筋収縮に関与しないのはどれか。
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