学習トップ理由で解く 生理学第11章 ▸ B. 筋の収縮の仕組み / Q0789

理由で解く 生理学

Q0789 筋

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題40
問題
骨格筋の白筋に関する記述で正しいのはどれか。
選択肢
1 筋疲労を起こしやすい。
2 筋収縮速度は遅い。
3 発生する筋張力は小さい。
4 ミオグロビンが多く含まれる。
解答
正解1(筋疲労を起こしやすい。)
解説
✓ 1. 正しい
筋疲労を起こしやすい。
白筋(速筋・タイプII線維)は解糖系(嫌気的代謝)によるATP産生が主体であり、収縮速度が速く大きな張力を発生するが、グリコーゲン消費が速く乳酸が蓄積しやすいため筋疲労を起こしやすい。瞬発的な運動に適しているが、持続的な運動には不向きである。
✗ 2. 誤り
筋収縮速度は遅い。
白筋は「速筋(fast-twitch fiber)」と呼ばれ、収縮速度は速い。収縮速度が遅いのは赤筋(遅筋)である。
✗ 3. 誤り
発生する筋張力は小さい。
白筋は筋線維が太く、大きな張力を発生する。発生張力が小さいのは赤筋の特徴である。
✗ 4. 誤り
ミオグロビンが多く含まれる。
ミオグロビン(酸素貯蔵タンパク質)が多く含まれるのは赤筋であり、ミオグロビンが赤い色素を含むため「赤筋」と呼ばれる。白筋はミオグロビンが少ないため白色を呈する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「白筋=白うさぎ=速いけどすぐバテる」「赤筋=赤い亀=遅いけど粘り強い」とイソップ童話風に覚える。
  • 関連知識: 加齢に伴いタイプII線維(白筋・速筋)が優先的に萎縮するため、高齢者では瞬発力が低下し転倒リスクが増加する。サルコペニア(加齢性筋肉減少症)の概念と関連する。
  • よくある間違い: 白筋と赤筋の特徴を逆に覚えてしまうケース。「白=速い=瞬発型」「赤=遅い=持久型」を確実に押さえる。
  • 教科書では「d.筋の疲労」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題40|骨格筋の白筋に関する記述で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題40|骨格筋の白筋に関する記述で正しいのはどれか。
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