学習トップ理由で解く 生理学第11章 ▸ B. 筋の収縮の仕組み / Q0788

理由で解く 生理学

Q0788 筋

出典:あマ指 第15回(2007) 問題45
問題
筋収縮においてアクチンフィラメントとミオシン頭部の結合に必要なイオンはどれか。
選択肢
1 カルシウムイオン
2 カリウムイオン
3 ナトリウムイオン
4 水素イオン
解答
正解1(カルシウムイオン)
解説
✓ 1. 正しい
カルシウムイオン
筋収縮においてCa²⁺がトロポニンCに結合すると、トロポミオシンの位置が移動してアクチンフィラメント上のミオシン結合部位が露出し、ミオシン頭部がアクチンと結合(架橋形成)して筋収縮が起こる。Ca²⁺はアクチン-ミオシン結合のスイッチ役であり、Ca²⁺なしにはこの結合は起こらない。
✗ 2. 誤り
カリウムイオン
K⁺は静止膜電位の維持や活動電位の再分極に関与するが、アクチン-ミオシン結合には直接関与しない。
✗ 3. 誤り
ナトリウムイオン
Na⁺は活動電位の脱分極相(Na⁺チャネル開口による急速な流入)に関与するが、アクチン-ミオシン結合には直接関与しない。
✗ 4. 誤り
水素イオン
H⁺(水素イオン)は酸塩基平衡やpH調節に関与する。H⁺の蓄積(pH低下)は筋疲労の一因となるが、アクチン-ミオシン結合には関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「Ca²⁺=筋収縮のスイッチ」と覚える。Na⁺とK⁺は「電気信号の担当」、Ca²⁺は「収縮開始の担当」と役割分担を明確にする。
  • 関連知識: Na⁺は活動電位の発生(脱分極)、K⁺は静止膜電位の維持と再分極、Ca²⁺は筋収縮の開始と神経伝達物質の放出に関与する。イオンの役割は全章にわたって頻出である。
  • よくある間違い: 「Na⁺が活動電位を起こすから筋収縮にも必要」と短絡的に考えるケース。活動電位の発生と筋収縮の開始は別の過程であり、収縮開始にはCa²⁺が必要である。
  • 教科書では「a.興奮収縮連関」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題45|筋収縮においてアクチンフィラメントとミオシン頭部の結合に必要なイオンはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題45|筋収縮においてアクチンフィラメントとミオシン頭部の結合に必要なイオンはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手