学習トップ理由で解く 生理学第11章 ▸ A. 骨格筋の構造と働き / Q0771

理由で解く 生理学

Q0771 筋

出典:あマ指 第2回(1994) 問題44
問題
赤筋線維について正しい記述はどれか。
選択肢
1 白筋線維よりも疲労しにくい。
2 白筋線維よりも発生する張力が大きい。
3 白筋線維よりも収縮が速い。
4 白筋線維よりも酸素消費量が少ない。
解答
正解1(白筋線維よりも疲労しにくい。)
解説
✓ 1. 正しい
白筋線維よりも疲労しにくい。
赤筋線維(遅筋・タイプI線維)はミオグロビンとミトコンドリアが豊富で有気的代謝(酸化的リン酸化)が発達しているため、効率よくATPを産生し持続的な収縮が可能である。白筋線維(速筋・タイプII線維)は嫌気的代謝(解糖系)が主体であり、乳酸が蓄積しやすく疲労しやすい。赤筋は姿勢保持や持久的運動に適している。
✗ 2. 誤り
白筋線維よりも発生する張力が大きい。
白筋線維の方が太く、ミオシン分子も多いため、発生する張力が大きく瞬発的な運動に適している。
✗ 3. 誤り
白筋線維よりも収縮が速い。
白筋線維の方が収縮速度が速い。白筋は「速筋(fast-twitch fiber)」と呼ばれる。
✗ 4. 誤り
白筋線維よりも酸素消費量が少ない。
赤筋は有気的代謝が主体であるため、白筋より酸素消費量が多い。ミオグロビンが豊富なのは酸素を大量に利用するためである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「赤筋=赤い血が巡る=酸素豊富=有気的=マラソン選手の筋」「白筋=白い=酸素少ない=嫌気的=短距離走者の筋」と連想する。
  • 関連知識: 姿勢保持筋(抗重力筋)には赤筋が多く含まれ、長時間の姿勢維持に適している。加齢では速筋(白筋)が優先的に萎縮し、転倒リスクが増加する。
  • よくある間違い: 「赤筋は酸素消費量が少ないから疲れにくい」と誤解するケース。赤筋は酸素を多く使うからこそ効率的にATPを産生でき、疲労しにくいのである。
  • 教科書では「a.骨格筋の種類」の範囲に該当する。
比較表
特徴 赤筋線維(遅筋・タイプI) 白筋線維(速筋・タイプII)
疲労耐性 疲労しにくい 疲労しやすい
発生張力 小さい 大きい
収縮速度 遅い 速い
酸素消費量 多い 少ない
代謝様式 有気的(酸化的リン酸化) 嫌気的(解糖系)
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題44|赤筋線維について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題44|赤筋線維について正しい記述はどれか。
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