学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0742

理由で解く 生理学

Q0742 神経

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題34
問題
意識的に排便を抑えるのはどれか。
選択肢
1 陰部神経の興奮
2 下腹神経の抑制
3 横隔神経の興奮
4 骨盤神経の興奮
解答
正解1(陰部神経の興奮)
解説
✓ 1. 正しい
陰部神経の興奮
意識的な排便の抑制は、陰部神経の興奮により外肛門括約筋が収縮することで達成される。外肛門括約筋は横紋筋(随意筋)であり、体性運動神経である陰部神経(S2〜S4)の支配を受けるため、意識的に収縮・弛緩を制御できる。排便を我慢するときには大脳皮質からの指令で陰部神経が興奮し、外肛門括約筋を収縮させて肛門を閉鎖する。
✗ 2. 誤り
下腹神経の抑制
下腹神経は交感神経であり、内肛門括約筋(平滑筋)の収縮に関与する。意識的な制御ではなく不随意的な蓄便に関与する。
✗ 3. 誤り
横隔神経の興奮
横隔神経(C3〜C5)は横隔膜を支配する運動神経であり、排便の制御には直接関与しない。
✗ 4. 誤り
骨盤神経の興奮
骨盤神経は副交感神経であり、直腸の蠕動運動を促進して排便を促す方向に作用する。排便の抑制ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「外(括約筋)は外から操れる=随意=陰部神経」「内(括約筋)は内で勝手に動く=不随意=自律神経」。排尿も同様のパターン(外尿道括約筋=陰部神経=随意制御)。
  • 関連知識: 排便反射は直腸壁の伸展→骨盤神経(副交感)→直腸蠕動・内括約筋弛緩の流れで起こる。意識的に抑えるのは外括約筋(陰部神経)である。排尿でも同じく外尿道括約筋の随意収縮で我慢できる。
  • よくある間違い: 下腹神経(交感)を意識的な排便抑制と混同すること。下腹神経は不随意的に内括約筋を制御しており、意識的な制御は陰部神経が担う。
  • 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
比較表
神経 種類 排便における役割
骨盤神経 副交感神経 直腸蠕動促進(排便促進)
下腹神経 交感神経 内肛門括約筋収縮(蓄便)
陰部神経 体性運動神経 外肛門括約筋の随意制御
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題34|意識的に排便を抑えるのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題34|意識的に排便を抑えるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手