学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0688

理由で解く 生理学

Q0688 神経

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題42
問題
大脳皮質の機能的領野と脳葉との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 味覚野 - 側頭葉
2 一次運動野 - 頭頂葉
3 ブローカ野 - 前頭葉
4 ウェルニッケ野 - 後頭葉
解答
正解3(ブローカ野 - 前頭葉)
解説
✗ 1. 誤り
味覚野 - 側頭葉
味覚野は頭頂葉の中心後回下部および島皮質に位置しており、側頭葉ではない。
✗ 2. 誤り
一次運動野 - 頭頂葉
一次運動野は前頭葉の中心前回に位置しており、頭頂葉ではない。頭頂葉の中心後回に位置するのは一次体性感覚野である。
✓ 3. 正しい
ブローカ野 - 前頭葉
ブローカ野(運動性言語中枢)は前頭葉の下前頭回に位置する。ブローカ野は言語の産出(発話の運動プログラム)を担い、この領域の損傷では運動性失語(非流暢性失語)が生じる。言語を理解できるが自発的な発話が困難になる。言語野は通常、左半球に優位に存在する。
✗ 4. 誤り
ウェルニッケ野 - 後頭葉
ウェルニッケ野(感覚性言語中枢)は側頭葉の上側頭回後部に位置しており、後頭葉ではない。後頭葉に位置するのは一次視覚野である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ブは前(ブ→ぶ→前=前頭葉)」「ウは横(ウ→う→横=側頭葉)」。各脳葉の一次野は「前頭葉=運動」「頭頂葉=感覚」「後頭葉=視覚」「側頭葉=聴覚」。
  • 関連知識: ブローカ野とウェルニッケ野は弓状束という白質線維で連結されている。弓状束の損傷では伝導性失語(復唱障害)が生じる。味覚野の位置が頭頂葉であることは盲点になりやすい。
  • よくある間違い: 味覚野を側頭葉に配置してしまうこと。味覚野は頭頂葉の中心後回下部と島皮質にまたがる。また一次運動野と一次感覚野の脳葉を逆にしてしまう誤りも多い。
  • 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
比較表
機能的領野 所在する脳葉 機能
一次運動野 前頭葉(中心前回) 随意運動の指令
ブローカ野 前頭葉(下前頭回) 運動性言語中枢
一次体性感覚野 頭頂葉(中心後回) 触覚・温痛覚の受容
味覚野 頭頂葉(中心後回下部)・島皮質 味覚の受容
ウェルニッケ野 側頭葉(上側頭回後部) 感覚性言語中枢
一次聴覚野 側頭葉(上側頭回) 聴覚の受容
一次視覚野 後頭葉 視覚の受容
解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題42|大脳皮質の機能的領野と脳葉との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題42|大脳皮質の機能的領野と脳葉との組合せで正しいのはどれか。
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