学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0686

理由で解く 生理学

Q0686 神経

出典:あマ指 第14回(2006) 問題48
問題
大脳皮質連合野の働きでないのはどれか。
選択肢
1 情報の統合
2 情報の判断
3 本能行動の発現
4 意思の決定
解答
正解3(本能行動の発現)
解説
✗ 1. 誤り
情報の統合
連合野は視覚・聴覚・体性感覚など異なる感覚モダリティからの情報を統合して、認知や状況把握を成立させる。
✗ 2. 誤り
情報の判断
連合野は統合された情報に基づいて状況を判断し、適切な行動を選択する高次機能を持つ。
✓ 3. 正しい
本能行動の発現
本能行動(摂食・性行動・闘争・逃走など)の発現は大脳辺縁系(扁桃体・海馬など)と視床下部の機能であり、大脳皮質連合野の働きではない。連合野は理性的な高次精神活動(情報の統合・判断・意思決定・思考・言語・計画立案など)を担い、むしろ本能的な行動を抑制・制御する方向に機能する。前頭前野損傷では脱抑制が生じ、衝動的な行動が増加することからもこの点が裏づけられる。
✗ 4. 誤り
意思の決定
前頭連合野(前頭前野)は意思決定や行動計画の立案、実行機能に特に重要な役割を果たす。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「連合野=理性の脳」「辺縁系=本能の脳」と対比して覚える。連合野は「考える」、辺縁系は「感じる・本能的に動く」と整理する。
  • 関連知識: 前頭前野は発達が最も遅い脳領域であり、ヒトで特に発達している。前頭前野の障害では人格変化、判断力低下、計画性の欠如が見られる(フィネアス・ゲージの症例が有名)。
  • よくある間違い: 連合野が「すべての高次脳機能」を担うと考え、本能行動も含めてしまうこと。本能行動は辺縁系の機能であり、連合野はむしろ本能を制御・調整する。
  • 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題48|大脳皮質連合野の働きでないのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題48|大脳皮質連合野の働きでないのはどれか。
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