学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0667

理由で解く 生理学

Q0667 神経

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題44
問題
レム睡眠について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 急速眼球運動が起こる。
2 夢を見ていることが多い。
3 呼吸が乱れることが多い。
4 睡眠時間の約75%を占める。
解答
正解4(睡眠時間の約75%を占める。)
解説
✗ 1.
急速眼球運動が起こる。
✗ 正しい。レム睡眠(Rapid Eye Movement sleep)の名称通り、眼球が急速に動く現象が起こる。
✗ 2.
夢を見ていることが多い。
✗ 正しい。レム睡眠中に覚醒させると約80%の人が鮮明な夢を見ていたと報告する。ノンレム睡眠中にも夢は見るが頻度は低い。
✗ 3.
呼吸が乱れることが多い。
✗ 正しい。レム睡眠中は自律神経活動が不安定となり、呼吸や心拍のリズムが乱れやすくなる。血圧変動も起こりやすい。
✓ 4. 誤り
睡眠時間の約75%を占める。
レム睡眠は全睡眠時間の約20〜25%を占めるのであり、約75%ではない。約75%を占めるのはノンレム睡眠である。レム睡眠は約90分周期で出現し、一晩に4〜5回繰り返される。睡眠の後半になるほどレム睡眠の持続時間が長くなる傾向がある。レム睡眠中は低振幅速波の脳波、急速眼球運動、骨格筋の弛緩(筋緊張の消失)、自律神経活動の不安定化が特徴である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: レム睡眠の特徴を「レム=REM=Rapid Eye Movement」から「急速眼球運動・夢・筋弛緩・自律神経不安定・低振幅速波」の5点セットで覚える。割合は「レムは少ない(約25%)」と覚える。
  • 関連知識: 新生児ではレム睡眠が全睡眠の約50%を占め、加齢とともにその割合は減少する。レム睡眠行動障害(RBD)は骨格筋弛緩が不十分で夢の内容通りに体が動いてしまう疾患で、パーキンソン病の前駆症状となることがある。
  • よくある間違い: レム睡眠とノンレム睡眠の割合を逆に覚えてしまうケースが多い。「ノンレムが主体(約75%)、レムは約25%」と正確に覚える。
  • 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
比較表
特徴 レム睡眠 ノンレム睡眠
全睡眠に占める割合 約20〜25% 約75〜80%
脳波 低振幅速波 徐波(δ波・θ波)
眼球運動 急速眼球運動あり なし
骨格筋 弛緩(筋緊張消失) ある程度維持
鮮明な夢が多い 少ない
自律神経 不安定 安定
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題44|レム睡眠について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題44|レム睡眠について誤っている記述はどれか。
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