学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0663

理由で解く 生理学

Q0663 神経

出典:あマ指 第11回(2003) 問題51
問題
中枢神経系で正しいのはどれか。
選択肢
1 ブローカの領域は視覚中枢である。
2 ウェルニッケの領域は味覚中枢である。
3 言語中枢は通常、左半球優位である。
4 膝蓋腱反射の中枢は脳幹にある。
解答
正解3(言語中枢は通常、左半球優位である。)
解説
✗ 1. 誤り
ブローカの領域は視覚中枢である。
ブローカの領域(ブローカ野)は左前頭葉に位置する運動性言語中枢であり、言語の産出(発話)に関与する。視覚中枢は後頭葉にある。
✗ 2. 誤り
ウェルニッケの領域は味覚中枢である。
ウェルニッケの領域(ウェルニッケ野)は左側頭葉の上側頭回後部に位置する感覚性言語中枢であり、言語の理解に関与する。味覚中枢は頭頂葉の島皮質付近にある。
✓ 3. 正しい
言語中枢は通常、左半球優位である。
言語中枢は通常、左大脳半球に優位に存在する。右利きの約95%、左利きでも約70%で左半球に言語優位半球がある。運動性言語中枢(ブローカ野)は左前頭葉に、感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)は左側頭葉に位置する。言語機能における左半球優位性は大脳の機能的非対称性(ラテラリティ)の代表的な例である。
✗ 4. 誤り
膝蓋腱反射の中枢は脳幹にある。
膝蓋腱反射の中枢は腰髄(L2〜L4)にあり、脳幹ではない。膝蓋腱反射は脊髄反射の代表的な単シナプス反射である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ブローカ=ブロック(前=前頭葉)で発話」「ウェルニッケ=理解(ウケとめる)で側頭葉」と覚える。
  • 関連知識: ブローカ野の障害=運動性失語(話せないが理解はできる)、ウェルニッケ野の障害=感覚性失語(流暢に話すが理解できない)と、失語の種類と障害部位を対応させて覚えることが臨床的に重要である。
  • よくある間違い: ブローカ野を「視覚中枢」、ウェルニッケ野を「味覚中枢」と混同する誤答パターンが本問で出題されている。位置と機能を正確に覚える。
  • 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題51|中枢神経系で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題51|中枢神経系で正しいのはどれか。
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