学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ I. 視床 / Q0647

理由で解く 生理学

Q0647 神経

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題43
問題
運動単位に含まれないのはどれか。
選択肢
1 皮質錐体細胞
2 脊髄前角細胞
3 運動神経線維
4 筋線維
解答
正解1(皮質錐体細胞)
解説
✓ 1. 正しい
皮質錐体細胞
運動単位(motor unit)は、1つのα運動ニューロン(脊髄前角細胞)とその軸索(運動神経線維)、およびそのα運動ニューロンが支配する全ての筋線維からなる機能的な最小単位である。皮質錐体細胞は大脳皮質運動野に存在する上位運動ニューロンであり、運動単位には含まれない。皮質錐体細胞は皮質脊髄路を介してα運動ニューロンに指令を送るが、運動単位そのものの構成要素ではない。
✗ 2. 誤り
脊髄前角細胞
脊髄前角細胞(α運動ニューロン)は運動単位の中心的な構成要素であり、運動単位に含まれる。
✗ 3. 誤り
運動神経線維
運動神経線維はα運動ニューロンの軸索であり、脊髄から骨格筋まで運動指令を伝える部分として運動単位に含まれる。
✗ 4. 誤り
筋線維
筋線維はα運動ニューロンが支配する効果器であり、運動単位に含まれる。1つのα運動ニューロンが支配する筋線維の数(支配比)は筋により異なる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「運動単位=下位運動ニューロンのセット」と覚える。大脳の錐体細胞は「上位」運動ニューロンであり運動単位には含まれない。運動単位は「脊髄前角から下」の構成要素。
  • 関連知識: 精密な運動を行う筋(眼筋・手指の筋)は支配比が小さく(少数の筋線維を1つのα運動ニューロンが支配)、粗大な力を発揮する筋(大腿筋など)は支配比が大きい。筋力の調節は運動単位の動員数と発火頻度の調節により行われる。
  • よくある間違い: 「運動」という語から大脳皮質の運動野(錐体細胞)も含まれると誤解すること。運動単位は脊髄前角の下位運動ニューロンを中心とした末梢の機能単位である。
  • 教科書では「b.運動」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題43|運動単位に含まれないのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題43|運動単位に含まれないのはどれか。
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