学習トップ理由で解く 生理学第9章 ▸ B. 妊娠と出産 / Q0572

理由で解く 生理学

Q0572 生殖・成長と老化

出典:あマ指 第34回(2026) 問題25
問題
射乳反射を起こすホルモンはどれか。
選択肢
1 エストロゲン
2 プロラクチン
3 サイロキシン
4 オキシトシン
解答
正解4(オキシトシン)
解説
✗ 1. 誤り
エストロゲン
エストロゲン(卵胞ホルモン)は卵巣から分泌されるステロイドホルモンで、乳腺の発育促進、子宮内膜の増殖、女性の第二次性徴の発現などに関与する。乳汁の産生や排出には直接関与しない。
✗ 2. 誤り
プロラクチン
プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)は下垂体前葉から分泌され、乳腺に作用して乳汁の産生と乳管への分泌を促す。ただし、乳汁を乳腺から排出させる「射乳反射」を直接起こすのはオキシトシンである。プロラクチンは「乳汁を作る」ホルモン、オキシトシンは「乳汁を出す」ホルモンと区別する。
✗ 3. 誤り
サイロキシン
サイロキシン(T4)は甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンで、全身の代謝促進、基礎代謝の亢進、正常な成長・発育に関与する。射乳反射とは無関係である。
✓ 4. 正しい
オキシトシン
オキシトシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌されるペプチドホルモンである。授乳時に乳児が乳首を吸引する刺激が求心性神経を介して視床下部に伝えられ、反射性にオキシトシンの分泌が増加する。オキシトシンは乳腺周囲の筋上皮細胞を収縮させて乳汁の排出を促す。これを射乳反射という。また、オキシトシンは分娩時に子宮平滑筋の収縮力を強める作用も持つ。
ポイント
  • 射乳反射のしくみ:乳頭吸引刺激→求心性神経→視床下部→下垂体後葉→オキシトシン分泌→乳腺周囲の筋上皮細胞収縮→乳汁排出。
  • 覚え方のコツ:「プロラクチン=Make(作る)」「オキシトシン=Out(出す)」と覚える。
  • 下垂体後葉ホルモンは2つ:①バゾプレシン(ADH)=腎臓の集合管で水の再吸収促進、②オキシトシン=射乳反射・子宮収縮。いずれも視床下部で産生されて後葉から分泌される点が重要。
  • プロラクチンはLH・FSH分泌を抑制するため、授乳中は排卵が抑えられ妊娠しにくくなる。
比較表
ホルモン 分泌部位 乳汁に対する作用
プロラクチン 下垂体前葉 乳汁の産生・分泌を促進
オキシトシン 下垂体後葉 乳汁の排出を促進(射乳反射)
エストロゲン 卵巣 乳腺の発育促進
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題25|射乳反射を起こすホルモンはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題25|射乳反射を起こすホルモンはどれか。
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