
この図の解説
図は女性の性周期を司る2大ホルモン、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用を、標的ごとに左右に並べた対比表である。まず産生源を押さえたい。エストロゲンは発育する卵胞の卵胞膜から、プロゲステロンは排卵後の黄体から分泌される。表の縦軸は生殖器(子宮内膜・頸管粘膜・子宮筋・膣粘膜)、乳腺、基礎体温、その他と並ぶ。子宮内膜ではエストロゲンが増殖期を、プロゲステロンが分泌期をつくる点、基礎体温ではプロゲステロンが高温期をもたらす点が、両者の対照的な役割を象徴する。多くの項目で両者は「増やす」と「分泌させる」、「通しやすくする」と「閉ざす」のように、相反あるいは相補的に働くのが読み取りのコツである。
学習の要点
- エストロゲンは卵胞膜から分泌され増殖期・低温期をつくり、プロゲステロンは黄体から分泌され分泌期・高温期をつくる。
- 覚え方のコツ:エストロゲン=「増やす(増殖期・乳管・膣を肥厚)」、プロゲステロン=「守る・妊娠準備(分泌期・高温期・排卵抑制)」と役割で束ねる。
- 関連知識:卵胞(卵胞膜)はエストロゲン源、黄体はプロゲステロン源。子宮内膜は両ホルモンで増殖期→分泌期と変化する。
- よくある間違い:基礎体温を上げて高温期をつくるのはプロゲステロンであり、エストロゲンではない。頸管粘液を通しやすくするのはエストロゲン。
- 臨床応用:プロゲステロンの体温上昇作用を利用し、基礎体温の二相性(低温期→高温期)から排卵の有無を推定できる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
子宮内膜に対し、エストロゲンは内膜を増殖させて( A )期をつくり、プロゲステロンは子宮腺の分泌を促して( B )期をつくる。AとBに入る語を答えよ。
答えを見る
答え: A=増殖 B=分泌
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。