学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0550

理由で解く 生理学

Q0550 内分泌

出典:鍼灸 第31回(2023) 問題27
問題
b 受容体の刺激で起こるのはどれか。
選択肢
1 気管支平滑筋の収縮
2 心拍数の増加
3 胃平滑筋の収縮
4 外肛門括約筋の弛緩
解答
正解2(心拍数の増加)
解説
✗ 1. 誤り
気管支平滑筋の収縮
気管支平滑筋はβ2受容体刺激により弛緩(拡張)する。収縮ではない。気管支拡張により気道抵抗が低下し、換気量が増加する。
✓ 2. 正しい
心拍数の増加
β受容体(特にβ1受容体)の刺激により心拍数が増加する。心臓の洞房結節にはβ1受容体が存在し、交感神経のノルアドレナリンや副腎髄質のアドレナリンが結合すると、洞房結節の自動能が亢進して心拍数が増加し(陽性変時作用)、心筋の収縮力も増大する(陽性変力作用)。房室結節の伝導速度も促進される(陽性変伝導作用)。
✗ 3. 誤り
胃平滑筋の収縮
消化管平滑筋はβ受容体刺激により弛緩する(運動抑制)。収縮ではない。交感神経は消化管運動を抑制する方向に作用する。
✗ 4. 誤り
外肛門括約筋の弛緩
外肛門括約筋は陰部神経(体性神経)支配の横紋筋であり、自律神経のβ受容体による調節を受けない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「β1=心臓(1つしかない臓器)→心拍↑」「β2=気管支(2本の気管支)→拡張」と連想する。交感神経刺激(闘争・逃走反応)で心臓は活発に、気管支は開くと理解する。
  • 関連知識: β受容体遮断薬(β遮断薬)は心拍数低下・血圧低下のため高血圧・狭心症・不整脈に使用される。β2刺激薬は気管支拡張のため気管支喘息に使用される。
  • よくある間違い: 気管支平滑筋のβ2刺激は「弛緩(拡張)」であり「収縮」ではない。交感神経刺激=平滑筋「収縮」と一概に考えないこと。気管支・消化管・子宮の平滑筋ではβ刺激で弛緩する。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
臓器 β受容体サブタイプ β刺激時の反応
心臓 β1 心拍数増加、心収縮力増大
気管支平滑筋 β2 弛緩(拡張)
子宮平滑筋 β2 弛緩
消化管平滑筋 β2 弛緩(運動抑制)
脂肪組織 β3 脂肪分解促進
膀胱排尿筋 β2/β3 弛緩
解説画像
鍼灸 第31回(2023) 問題27|b 受容体の刺激で起こるのはどれか。 解説図
鍼灸 第31回(2023) 問題27|b 受容体の刺激で起こるのはどれか。
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