学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0549

理由で解く 生理学

Q0549 内分泌

出典:鍼灸 第31回(2023) 問題26
問題
体温について正しい組合せはどれか。
選択肢
1 ふるえ――――――――――放 熱
2 皮膚血管の収縮――――――放 熱
3 発 汗――――――――――産 熱
4 カテコールアミン―――――産 熱
解答
正解4(カテコールアミン―――――産 熱)
解説
✗ 1. 誤り
ふるえ――――――――――放 熱
ふるえ(シバリング)は骨格筋の不随意的な律動的収縮であり、筋収縮によりATPを消費して熱を産生する産熱反応である。放熱ではない。
✗ 2. 誤り
皮膚血管の収縮――――――放 熱
皮膚血管の収縮は皮膚表面からの放熱を抑制(防止)する反応であり、放熱を促進するのではない。寒冷時に皮膚血流を減少させて熱の喪失を防ぐ。
✗ 3. 誤り
発 汗――――――――――産 熱
発汗は汗の蒸発(気化)による気化熱で体温を下げる放熱反応であり、産熱ではない。
✓ 4. 正しい
カテコールアミン―――――産 熱
カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)は代謝を亢進させて熱産生を増加させるため、産熱に関与する。交感神経活動やストレス時に副腎髄質から分泌され、脂肪組織(特に褐色脂肪組織)での熱産生促進や全身の代謝亢進により体温上昇に寄与する。甲状腺ホルモンも長期的な産熱に関与する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「産熱=筋肉(ふるえ)+ホルモン(カテコールアミン・甲状腺)」「放熱=汗(蒸発)+血管拡張+輻射・対流」と2群に分けて覚える。
  • 関連知識: 体温調節の中枢は視床下部(前部が放熱中枢、後部が産熱中枢)。体温は夕方に最高(約37℃)、早朝に最低を示す日内変動がある。
  • よくある間違い: 「ふるえ=寒い時の反応=放熱」と誤解しやすい。ふるえは寒冷時の産熱反応であり、筋収縮で熱を「作る」反応である。皮膚血管収縮も「放熱抑制」であり「放熱促進」ではない。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
反応 産熱/放熱 機序
ふるえ(シバリング) 産熱 骨格筋の不随意収縮
カテコールアミン 産熱 代謝亢進・褐色脂肪組織活性化
甲状腺ホルモン 産熱 基礎代謝亢進
発汗 放熱 汗の気化熱
皮膚血管拡張 放熱 皮膚血流↑→輻射・対流↑
皮膚血管収縮 放熱抑制 皮膚血流↓→熱喪失防止
解説画像
鍼灸 第31回(2023) 問題26|体温について正しい組合せはどれか。 解説図
鍼灸 第31回(2023) 問題26|体温について正しい組合せはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手