学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0546

理由で解く 生理学

Q0546 内分泌

出典:あマ指 第30回(2022) 問題27
問題
下垂体後葉から分泌されるのはどれか。
選択肢
1 オキシトシン
2 カルシトニン
3 プロラクチン
4 サイロキシン
解答
正解1(オキシトシン)
解説
✓ 1. 正しい
オキシトシン
オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるペプチドホルモンである。視床下部の室傍核・視索上核の神経分泌細胞で合成され、軸索輸送により下垂体後葉に運ばれ、神経末端から血中に放出される。子宮収縮促進(分娩時)と射乳反射が主な作用である。下垂体後葉から分泌されるホルモンはオキシトシンとバゾプレッシン(ADH)の2つのみ。
✗ 2. 誤り
カルシトニン
カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、血中Ca2+を低下させるホルモンである。
✗ 3. 誤り
プロラクチン
プロラクチンは下垂体前葉から分泌される乳汁産生促進ホルモンである。後葉ではなく前葉からの分泌である。
✗ 4. 誤り
サイロキシン
サイロキシン(T4)は甲状腺の濾胞細胞から分泌される甲状腺ホルモンである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「後葉の"お"と"ば"=オキシトシンとバゾプレッシン」の2つだけ。前葉は6つ(GH、PRL、TSH、ACTH、FSH、LH)と対比して覚える。
  • 関連知識: 下垂体前葉と後葉は発生学的に異なる。前葉はラトケ嚢(口蓋外胚葉由来)から発生する腺組織。後葉は視床下部の神経組織の延長(神経外胚葉由来)であり、実質的にはホルモンの貯蔵・放出部位である。
  • よくある間違い: プロラクチンは「乳汁」に関わるため後葉の射乳ホルモン(オキシトシン)と混同しやすい。プロラクチンは「前葉から分泌されて乳汁を作る」、オキシトシンは「後葉から分泌されて乳汁を出す」と区別する。
  • 教科書では「c.下垂体のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
下垂体 ホルモン 主な作用
前葉 GH 成長促進、血糖上昇
前葉 PRL 乳汁産生促進
前葉 TSH 甲状腺ホルモン分泌促進
前葉 ACTH コルチゾール分泌促進
前葉 FSH 卵胞発育/精子形成
前葉 LH 排卵誘発/黄体形成
後葉 オキシトシン 子宮収縮、射乳
後葉 バゾプレッシン(ADH) 水の再吸収促進
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題27|下垂体後葉から分泌されるのはどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題27|下垂体後葉から分泌されるのはどれか。
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