学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0545

理由で解く 生理学

Q0545 内分泌

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題29
問題
グルカゴンにより促進されるのはどれか。
選択肢
1 グルコースの細胞内への取り込み
2 グリコーゲンの分解
3 蛋白質の合成
4 脂肪の合成
解答
正解2(グリコーゲンの分解)
解説
✗ 1. 誤り
グルコースの細胞内への取り込み
グルコースの細胞内への取り込み促進はインスリンの作用である。インスリンはGLUT4を細胞膜に移動させて取り込みを促す。グルカゴンは逆に肝臓からのグルコース放出を促進する。
✓ 2. 正しい
グリコーゲンの分解
グルカゴンは膵臓ランゲルハンス島のα細胞から分泌されるペプチドホルモンで、肝臓でのグリコーゲン分解(グリコーゲノリシス)を促進して血糖値を上昇させる。空腹時や低血糖時にグルカゴン分泌が増加し、肝グリコーゲンをグルコースに分解して血中に放出させる。さらに糖新生(アミノ酸等からのグルコース合成)も促進する。
✗ 3. 誤り
蛋白質の合成
蛋白質の合成促進はインスリンの同化作用である。グルカゴンはむしろ蛋白質分解(異化)を促進し、アミノ酸を糖新生の基質として利用する。
✗ 4. 誤り
脂肪の合成
脂肪の合成促進はインスリンの作用である。グルカゴンはむしろ脂肪分解(脂肪酸動員/リポリシス)を促進し、エネルギー源として利用する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「グルカゴン=壊す(分解)ホルモン→グリコーゲン分解・脂肪分解・蛋白質分解」「インスリン=作る(合成)ホルモン→グリコーゲン合成・脂肪合成・蛋白質合成」と対比する。
  • 関連知識: インスリンとグルカゴンの分泌比(I/G比)が血糖調節の鍵。食後はインスリン優位(同化促進)、空腹時はグルカゴン優位(異化促進)となる。
  • よくある間違い: グルカゴンとインスリンの作用を逆に覚えやすい。「取り込み・合成=インスリン」「分解・放出=グルカゴン」と明確に区別する。
  • 教科書では「f.膵臓のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
作用 インスリン グルカゴン
グルコース取り込み 促進↑
グリコーゲン 合成促進 分解促進
糖新生 抑制 促進
脂肪 合成促進 分解促進
蛋白質 合成促進 分解促進
血糖値 低下↓ 上昇↑
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題29|グルカゴンにより促進されるのはどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題29|グルカゴンにより促進されるのはどれか。
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