学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0528

理由で解く 生理学

Q0528 内分泌

出典:あマ指 第24回(2016) 問題37
問題
女性の性周期において体温上昇に関与するのはどれか。
選択肢
1 エストロゲン
2 テストステロン
3 プロゲステロン
4 プロラクチン
解答
正解3(プロゲステロン)
解説
✗ 1. 誤り
エストロゲン
エストロゲンは卵胞期に分泌が増加し、子宮内膜の増殖を促進する。体温上昇作用はなく、卵胞期は低温期に相当する。
✗ 2. 誤り
テストステロン
テストステロンは男性ホルモン(アンドロゲン)であり、女性の性周期における体温変動には直接関与しない。女性でも副腎皮質から少量分泌されるが、体温調節とは無関係である。
✓ 3. 正しい
プロゲステロン
プロゲステロン(黄体ホルモン)は排卵後に黄体から分泌され、視床下部の体温調節中枢のセットポイントを約0.3〜0.5℃上昇させる。これにより排卵後に高温期(黄体期)が出現する。基礎体温が低温相から高温相に移行することで排卵が確認でき、この二相性は臨床的に排卵の有無を推定する重要な指標である。黄体が退化するとプロゲステロンが低下し、体温も低下して月経が始まる。
✗ 4. 誤り
プロラクチン
プロラクチンは下垂体前葉から分泌され、乳汁産生を促進する。性周期の体温変動には関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「プロゲステロン=プロ(妊娠のための)+ゲステロン=体温を上げて着床に備える」。高温期=黄体期=プロゲステロンの時期と一括で覚える。
  • 関連知識: 不妊治療で基礎体温表を活用し、排卵日を推定する。高温期が短い(10日未満)場合は黄体機能不全が疑われる。高温期が3週間以上続く場合は妊娠の可能性がある。
  • よくある間違い: エストロゲンが体温を上昇させると誤解すること。エストロゲンは卵胞期(低温期)のホルモンであり、体温上昇はプロゲステロンの作用である。
  • 教科書では「i.卵巣のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
性周期の時期 優位なホルモン 体温 子宮内膜
卵胞期(月経〜排卵) エストロゲン 低温期 増殖期
黄体期(排卵〜月経) プロゲステロン 高温期(+0.3〜0.5℃) 分泌期
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題37|女性の性周期において体温上昇に関与するのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題37|女性の性周期において体温上昇に関与するのはどれか。
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