学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0522

理由で解く 生理学

Q0522 内分泌

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題39
問題
血液中のカルシウム濃度調節に関与するのはどれか。
選択肢
1 バゾプレッシン
2 パラソルモン
3 グルカゴン
4 オキシトシン
解答
正解2(パラソルモン)
解説
✗ 1. 誤り
バゾプレッシン
バゾプレッシン(ADH/抗利尿ホルモン)は下垂体後葉から分泌され、腎臓の集合管で水の再吸収を促進して体液量を調節する。カルシウム代謝には関与しない。
✓ 2. 正しい
パラソルモン
パラソルモン(PTH/副甲状腺ホルモン)は副甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度を上昇させる最も重要なホルモンである。骨吸収を促進して骨からCaを放出させ、腎臓の遠位尿細管でCaの再吸収を促進し、さらに腎臓でのビタミンD活性化を介して腸管からのCa吸収を間接的に促進する。血中Ca濃度が低下するとPTH分泌が亢進し、上昇すると分泌が抑制されるという直接的なフィードバック機構で調節される。
✗ 3. 誤り
グルカゴン
グルカゴンは膵臓ランゲルハンス島α細胞から分泌され、肝グリコーゲン分解と糖新生を促進して血糖値を上昇させる。カルシウム代謝には関与しない。
✗ 4. 誤り
オキシトシン
オキシトシンは下垂体後葉から放出され、子宮平滑筋の収縮と射乳反射に関与する。カルシウム代謝には関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「カルシウム=パラソルモン」と直結して覚える。PTH(↑Ca)とカルシトニン(↓Ca)はシーソーの関係である。
  • 関連知識: 副甲状腺機能亢進症ではPTH過剰により高Ca血症・骨粗鬆症・腎結石がみられる。副甲状腺機能低下症では低Ca血症によりテタニー(筋痙攣)が起こる。
  • よくある間違い: バゾプレッシン(ADH)とパラソルモン(PTH)の混同。名前に「プレッシン」「ソルモン」と紛らわしい語尾があるが、ADHは水分調節、PTHはカルシウム調節と作用領域が全く異なる。
  • 教科書では「e.副甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題39|血液中のカルシウム濃度調節に関与するのはどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題39|血液中のカルシウム濃度調節に関与するのはどれか。
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