学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0521

理由で解く 生理学

Q0521 内分泌

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題38
問題
下垂体前葉ホルモンが関与しないのはどれか。
選択肢
1 乳汁産生
2 血糖値上昇
3 成長促進
4 子宮収縮
解答
正解4(子宮収縮)
解説
✗ 1.
乳汁産生
✗ 正しい。プロラクチン(PRL、下垂体前葉ホルモン)が乳腺に作用して乳汁の産生を促進する。妊娠中はエストロゲンの高値によりプロラクチンの乳腺への作用が抑制され、分娩後にエストロゲンが低下すると乳汁分泌が開始される。
✗ 2.
血糖値上昇
✗ 正しい。ACTH(下垂体前葉)が副腎皮質を刺激してコルチゾール分泌を促進し、コルチゾールの糖新生促進作用により血糖値が上昇する。また成長ホルモン(GH、下垂体前葉)にも抗インスリン作用があり血糖を上昇させる。
✗ 3.
成長促進
✗ 正しい。成長ホルモン(GH、下垂体前葉)は骨端軟骨の増殖を促進し、肝臓でのIGF-1(ソマトメジンC)産生を介して成長を促進する。
✓ 4. 誤り
子宮収縮
子宮収縮に関与するのはオキシトシンであり、これは下垂体後葉から放出されるホルモンである。視床下部の室傍核で合成され、軸索輸送により後葉に運ばれて血中に放出される。下垂体前葉ホルモンは子宮収縮には直接関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 下垂体後葉は「オキシトシン(お産・お乳)」と「ADH(おしっこ)」の2つだけ。それ以外は全て前葉ホルモンの関与と考えてよい。
  • 関連知識: 陣痛促進薬としてオキシトシンが臨床で使用される。また授乳時の射乳反射もオキシトシンの作用であるが、乳汁の「産生」はプロラクチン(前葉)、乳汁の「射出」はオキシトシン(後葉)と区別する。
  • よくある間違い: 乳汁産生(プロラクチン=前葉)と射乳反射(オキシトシン=後葉)の混同。「乳」に関わるが前葉と後葉で役割が異なる。
  • 教科書では「c.下垂体のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
下垂体前葉ホルモン 関与する生理機能
プロラクチン(PRL) 乳汁産生
ACTH コルチゾール分泌→血糖上昇
成長ホルモン(GH) 成長促進、血糖上昇
TSH 甲状腺ホルモン分泌
FSH/LH 性腺機能調節
下垂体後葉ホルモン 関与する生理機能
オキシトシン 子宮収縮、射乳
バソプレッシン(ADH) 水の再吸収促進
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題38|下垂体前葉ホルモンが関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題38|下垂体前葉ホルモンが関与しないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手