学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0493

理由で解く 生理学

Q0493 内分泌

出典:あマ指 第14回(2006) 問題44
問題
プロラクチンについて正しいのはどれか。
選択肢
1 乳汁産生を促す。
2 排卵を促す。
3 ステロイドホルモンである。
4 下垂体後葉から分泌される。
解答
正解1(乳汁産生を促す。)
解説
✓ 1. 正しい
乳汁産生を促す。
プロラクチン(PRL)は下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモンで、乳腺に作用して乳汁の産生を促進する。妊娠中・授乳中に分泌が増加し、吸啜刺激により持続的に分泌が維持される。プロラクチンの分泌調節は特殊で、視床下部のドーパミンが抑制因子として作用する(通常のホルモンは放出因子が主)。
✗ 2. 誤り
排卵を促す。
排卵を促すのはLH(黄体形成ホルモン)である。プロラクチンはむしろGnRH分泌を抑制して排卵を抑制する方向に作用する(授乳性無月経の原因)。
✗ 3. 誤り
ステロイドホルモンである。
プロラクチンはペプチドホルモン(アミノ酸鎖からなる蛋白質ホルモン)であり、コレステロール由来のステロイドホルモンではない。
✗ 4. 誤り
下垂体後葉から分泌される。
プロラクチンは下垂体前葉から分泌される。後葉から分泌されるのはオキシトシンとバソプレシン(ADH)の2つのみである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「プロラクチン=Pro(専門家の)Lactin(乳の)→乳の専門家→乳汁を作る」と連想する。「作る=プロラクチン、出す=オキシトシン」の区別が重要。
  • 関連知識: プロラクチンの分泌調節はドーパミンによる抑制が主。下垂体茎の切断や腫瘍圧迫ではドーパミンが遮断されプロラクチンが過剰分泌される。高プロラクチン血症では無月経・乳汁漏出が生じる。
  • よくある間違い: 「乳に関わるホルモン」として後葉のオキシトシン(射乳)と混同しやすい。また「排卵を促す」という選択肢で誤答しやすいが、排卵促進はLHの作用。プロラクチンはむしろ排卵を「抑制」する。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
項目 プロラクチン オキシトシン
分泌部位 下垂体前葉 下垂体後葉
化学的分類 ペプチドホルモン ペプチドホルモン
乳腺への作用 乳汁産生促進 射乳反射
排卵への影響 抑制 関与しない
分泌調節 ドーパミンで抑制 吸啜刺激・子宮伸展
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題44|プロラクチンについて正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題44|プロラクチンについて正しいのはどれか。
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