学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0478

理由で解く 生理学

Q0478 内分泌

出典:あマ指 第10回(2002) 問題48
問題
作用発現に標的細胞内のセカンドメッセンジャーを介するのはどれか。
選択肢
1 カテコールアミン
2 アルドステロン
3 テストステロン
4 トリヨードサイロニン
解答
正解1(カテコールアミン)
解説
✓ 1. 正しい
カテコールアミン
カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)は水溶性ホルモンであり、脂質二重膜の細胞膜を通過できない。そのため細胞表面の受容体(Gタンパク質共役型受容体)に結合し、アデニル酸シクラーゼを活性化してcAMP(環状AMP)などのセカンドメッセンジャーを産生させ、細胞内にシグナルを伝達する。この仕組みにより作用発現が速い。
✗ 2. 誤り
アルドステロン
アルドステロンはステロイドホルモンで脂溶性であり、細胞膜を通過して細胞質内のミネラルコルチコイド受容体(核内受容体)に結合し、遺伝子転写を調節する。
✗ 3. 誤り
テストステロン
テストステロンはステロイドホルモンであり、核内のアンドロゲン受容体に結合して遺伝子発現を調節する。
✗ 4. 誤り
トリヨードサイロニン
トリヨードサイロニン(T3)は甲状腺ホルモンで、細胞内に入り核内受容体に結合して遺伝子発現を調節する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「水は膜を通れない→外から伝令(セカンドメッセンジャー)を使う」「脂は膜を溶かすように通過→核内に直接入る」と連想する。
  • 関連知識: セカンドメッセンジャーにはcAMP、IP3、DAG、Ca2+などがあり、作用は速い(秒〜分単位)。核内受容体経由の作用は遺伝子転写を変化させるため遅い(時間〜日単位)が持続的である。
  • よくある間違い: 甲状腺ホルモン(T3/T4)はアミノ酸誘導体だが脂溶性であり、ステロイドホルモンと同様に核内受容体に結合する。「アミノ酸由来=水溶性」とは限らない点に注意。
  • 教科書では「c.ホルモンの作用機序」の範囲に該当する。
比較表
ホルモンの種類 溶解性 受容体の位置 シグナル伝達 作用速度
ペプチドホルモン 水溶性 細胞膜表面 セカンドメッセンジャー 速い(秒〜分)
カテコールアミン 水溶性 細胞膜表面 セカンドメッセンジャー 速い(秒〜分)
ステロイドホルモン 脂溶性 細胞内(核内) 遺伝子転写調節 遅い(時間〜日)
甲状腺ホルモン 脂溶性 細胞内(核内) 遺伝子転写調節 遅い(時間〜日)
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題48|作用発現に標的細胞内のセカンドメッセンジャーを介するのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題48|作用発現に標的細胞内のセカンドメッセンジャーを介するのはどれか。
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