学習トップ理由で解く 生理学第7章 ▸ C. 尿生成 / Q0402

理由で解く 生理学

Q0402 排泄

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題42
問題
腎臓でナトリウムイオンを再吸収する部位はどれか。
選択肢
1 糸球体
2 ボーマン嚢
3 尿細管
4 集合管
解答
正解3(尿細管)
解説
✗ 1. 誤り
糸球体
糸球体は血液をろ過して原尿を生成する部位であり、Na+の再吸収は行わない。
✗ 2. 誤り
ボーマン嚢
ボーマン嚢は糸球体を包み、ろ過された原尿を受ける構造で、再吸収機能はもたない。
✓ 3. 正しい
尿細管
Na+再吸収の主要部位。近位尿細管で約65%、ヘンレ係蹄の太い上行脚で約25%、遠位尿細管で約5%が再吸収される(基底側のNa+-K+ ATPaseが駆動力)。よってこれが正答。
✗ 4. 誤り
集合管
集合管でもアルドステロンの作用下でNa+が一部再吸収されるが、再吸収の主要部位は尿細管であり、本問の正答は尿細管(選択肢3)とする。
ポイント
  • Na+は尿細管のほぼ全域(近位尿細管65%、ヘンレ上行脚25%、遠位尿細管5%、集合管)で再吸収され、ろ過量の約99%が回収される。
  • 覚え方のコツ: Na+再吸収は「近位(65%)→ヘンレ(25%)→遠位(5%)→集合管(微量)」の順で割合を覚える。合計約99%が再吸収される。
  • 関連知識: アルドステロン(副腎皮質ホルモン)は遠位尿細管・集合管でのNa+再吸収を促進し、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の一部として体液量を調節する。
  • よくある間違い: 「糸球体」は再吸収ではなく「ろ過」の場である。Na+を再吸収するのは尿細管と集合管であり、糸球体は含まれない。
  • 教科書では「c.尿細管の再吸収」の範囲に該当する。
比較表
部位 Na+再吸収割合 主な機構 調節因子
近位尿細管 約65% Na+-K+ ATPase、Na+-H+交換 糸球体尿細管バランス
ヘンレ上行脚 約25% Na+-K+-2Cl-共輸送体 ループ利尿薬の標的
遠位尿細管 約5% Na+-Cl-共輸送体 サイアザイド系利尿薬の標的
集合管 約3% ENaC(上皮型Na+チャネル) アルドステロン
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題42|腎臓でナトリウムイオンを再吸収する部位はどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題42|腎臓でナトリウムイオンを再吸収する部位はどれか。
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