学習トップ理由で解く 生理学第7章 ▸ A. 腎臓の働き / Q0391

理由で解く 生理学

Q0391 排泄

出典:あマ指 第1回(1993) 問題46
問題
外気温が著しく低下したとき体温を維持する機能はどれか。
選択肢
1 皮膚血管の収縮
2 不感蒸散の増加
3 交感神経活動の低下
4 抗利尿ホルモン分泌の増加
解答
正解1(皮膚血管の収縮)
解説
✓ 1. 正しい
皮膚血管の収縮
寒冷環境では視床下部の体温調節中枢が感知し、交感神経を介して皮膚血管が収縮する。皮膚血管収縮により皮膚血流量が著しく減少し、体表面温度が低下することで外界との温度差が縮小する。その結果、伝導・対流・輻射(放射)による体表面からの放熱が抑制され、深部体温が維持される。同時にふるえ産熱やアドレナリン分泌による代謝促進も起こる。
✗ 2. 誤り
不感蒸散の増加
不感蒸散の増加は水分の蒸発を伴い放熱を増やすため、体温低下に働く。体温維持には逆効果である。
✗ 3. 誤り
交感神経活動の低下
寒冷時には交感神経活動はむしろ亢進し、皮膚血管収縮・立毛筋収縮・アドレナリン分泌促進などの産熱・放熱抑制反応を引き起こす。
✗ 4. 誤り
抗利尿ホルモン分泌の増加
抗利尿ホルモン(バゾプレッシン/ADH)は腎臓の集合管での水再吸収を促進するホルモンであり、体温維持に直接的な効果はない。
ポイント
  • 寒冷環境での体温維持の第一の防御反応は、交感神経活性化による皮膚血管収縮(放熱抑制)である。
  • 覚え方のコツ: 寒冷時の反応は「縮む・震える・燃やす」(皮膚血管収縮・ふるえ・代謝亢進)の3点セットで覚える。
  • 関連知識: 体温調節は第6章(体温)で詳しく扱われる。体温調節中枢は視床下部にあり、産熱と放熱のバランスで体温を維持する。
  • よくある間違い: 「ADH分泌増加」を体温維持と混同しやすいが、ADHは水分調節(浸透圧調節)のホルモンであり体温調節とは別の機構である。
  • 教科書では「c.ホルモンの産生と分泌」の範囲に該当する。
比較表
反応 寒冷環境 暑熱環境
皮膚血管 収縮(放熱抑制) 拡張(放熱促進)
交感神経活動 亢進 皮膚血管では低下
立毛筋 収縮(鳥肌) 弛緩
発汗 抑制 促進
ふるえ あり(産熱) なし
代謝 亢進(アドレナリン) 変化なし〜やや低下
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題46|外気温が著しく低下したとき体温を維持する機能はどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題46|外気温が著しく低下したとき体温を維持する機能はどれか。
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