学習トップ理由で解く 生理学第5章 ▸ B. 代謝 / Q0341

理由で解く 生理学

Q0341 代謝

出典:あマ指 第5回(1997) 問題47
問題
体温について正しいのはどれか。
選択肢
1 口腔温は直腸温より高い。
2 体幹の皮膚温は四肢の皮膚温より低い。
3 摂食により体温は上昇する。
4 基礎代謝亢進により体温は低下する。
解答
正解3(摂食により体温は上昇する。)
解説
✗ 1. 誤り
口腔温は直腸温より高い。
口腔温は直腸温より低い。核心温度の高い順は直腸温(37.0-37.5℃)> 口腔温(36.5-37.0℃)> 腋窩温(36.0-36.7℃)である。
✗ 2. 誤り
体幹の皮膚温は四肢の皮膚温より低い。
体幹の皮膚温は四肢の皮膚温より高い。体幹は深部温に近く、末梢(四肢)ほど外気温の影響を受けて低くなる。
✓ 3. 正しい
摂食により体温は上昇する。
摂食により体温は上昇する。食物の消化吸収・代謝過程で熱が産生される現象を食事誘発性熱産生(DIT: Diet Induced Thermogenesis / 特異動的作用)と呼ぶ。特に蛋白質摂取時のDITが最も大きく、摂取エネルギーの約30%が熱として放散される。糖質では約6%、脂質では約4%である。この現象は産熱機構の一つとして重要である。
✗ 4. 誤り
基礎代謝亢進により体温は低下する。
基礎代謝が亢進すると産熱が増加し体温は上昇する。低下ではない。甲状腺機能亢進症では基礎代謝亢進により体温上昇がみられる。 核心温度の部位差と体温変動要因
測定部位正常値特徴
直腸温37.0-37.5℃深部体温に最も近い
口腔温36.5-37.0℃直腸温より約0.5℃低い
腋窩温36.0-36.7℃最も低い(外気温の影響を受けやすい)
ポイント
  • 核心温度は直腸温 > 口腔温 > 腋窩温の順であり、産熱には基礎代謝・筋収縮・食事誘発性熱産生・非ふるえ産熱がある。
  • 覚え方のコツ: 体温の高さは「直(ちょく)> 口(こう)> 腋(えき)」→ 体の奥(直腸)から外(腋窩)へ向かうほど低くなるとイメージする。
  • 関連知識: 体温の日内変動は0.5-0.7℃であり、日中高く早朝低い。女性では黄体期にプロジェステロンの作用で約0.5℃上昇する(基礎体温の二相性)。
  • よくある間違い: 口腔温と直腸温の大小関係を逆にする誤り。直腸は外気と接触しないため最も深部温に近く、常に口腔温より高い。
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題47|体温について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題47|体温について正しいのはどれか。
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