学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ D. 吸収 / Q0328

理由で解く 生理学

Q0328 消化と吸収

出典:あマ指 第29回(2021) 問題24
問題
小腸粘膜で吸収される物質はどれか。
選択肢
1 でんぷん
2 麦芽糖
3 ブドウ糖
4 庶糖
解答
正解3(ブドウ糖)
解説
✗ 1. 誤り
でんぷん
でんぷんは多糖類であり、そのまま吸収されない。唾液や膵液のアミラーゼによりマルトースに分解された後、さらに小腸上皮のマルターゼでグルコースに分解されて初めて吸収される。
✗ 2. 誤り
麦芽糖
麦芽糖(マルトース)は二糖類であり、小腸上皮細胞の刷子縁膜に存在するマルターゼによりグルコース2分子に分解されてから吸収される。
✓ 3. 正しい
ブドウ糖
糖質は単糖類(グルコース、ガラクトース、フルクトースなど)に分解されて初めて吸収される。ブドウ糖(グルコース)は単糖類であり、小腸粘膜の上皮細胞から主に能動輸送によって速やかに吸収され、門脈血中に入る。グルコースの吸収は刷子縁膜の担体によりNa+との共輸送(二次性能動輸送)で行われる。
✗ 4. 誤り
庶糖
庶糖(ショ糖、スクロース)は二糖類であり、小腸上皮細胞のスクラーゼによりグルコースとフルクトースに分解されてから吸収される。
ポイント
  • 糖質の吸収には単糖類(グルコース・ガラクトース・フルクトース)まで分解されることが必須である。
  • 覚え方のコツ: 「多糖→二糖→単糖」の順に消化が進む。吸収されるのは必ず「単糖」である。「でんぷん→マルトース→グルコース」を一連の流れとして覚える。
  • 関連知識: グルコースとガラクトースは能動輸送、フルクトースは促進拡散により吸収される。吸収速度はグルコース>ガラクトース>フルクトースの順である。
  • よくある間違い: 麦芽糖や庶糖は「糖」の名がつくため吸収されると誤解しやすいが、これらは二糖類であり、さらに分解が必要である。
比較表
分類 具体例 分解酵素 分解産物 吸収の可否
多糖類 でんぷん アミラーゼ(唾液・膵液) マルトース 不可
二糖類 マルトース(麦芽糖) マルターゼ(小腸) グルコース 不可
二糖類 スクロース(庶糖) スクラーゼ(小腸) グルコース+フルクトース 不可
二糖類 ラクトース(乳糖) ラクターゼ(小腸) グルコース+ガラクトース 不可
単糖類 グルコース(ブドウ糖) 可(能動輸送)
解説画像
あマ指 第29回(2021) 問題24|小腸粘膜で吸収される物質はどれか。 解説図
あマ指 第29回(2021) 問題24|小腸粘膜で吸収される物質はどれか。
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