学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0310

理由で解く 生理学

Q0310 消化と吸収

出典:あマ指 第17回(2009) 問題38
問題
健常成人の胃液に含まれないのはどれか。
選択肢
1 塩 酸
2 ムチン
3 ペプシン
4 ビリルビン
解答
正解4(ビリルビン)
解説
✗ 1.
塩 酸
✗ 正しい。塩酸(HCl)は壁細胞から分泌される胃液の主成分であり、胃液のpHを1〜2に保つ。ペプシノゲンの活性化や殺菌作用を担う。
✗ 2.
ムチン
✗ 正しい。ムチン(粘液)は副細胞から分泌され、胃の内面を覆ってHClによる粘膜傷害を防ぐ。
✗ 3.
ペプシン
✗ 正しい。ペプシンは主細胞から分泌されたペプシノゲンがHClにより活性化されたタンパク質分解酵素であり、胃液中に含まれる。
✓ 4. 誤り
ビリルビン
ビリルビン(胆汁色素)は老廃赤血球のヘモグロビンに由来する黄色い色素であり、肝臓で処理されて胆汁中に排出される。胃液には含まれない。胆汁の成分として「胆汁酸」と「胆汁色素(ビリルビン)」が挙げられる。胃液の主成分はHCl・消化酵素(ペプシン)・ムチンおよび内因子である。ビリルビンは腸内で細菌によりウロビリノゲンに還元され、大部分が糞便中に排泄される。
ポイント
  • 胃液の主成分はHCl・ペプシン(ペプシノゲン)・ムチン・内因子であり、ビリルビンは胆汁の成分である。
  • 覚え方のコツ: 「ビリルビン=ビリ(胆汁 bile)ルビン」と語源から胆汁成分であることを連想する。
  • 関連知識: ビリルビンは腸内でウロビリノゲンに変換され、約80%が糞便中に排泄される。残りは腸肝循環や腎排泄の経路をたどる。
  • よくある間違い: ペプシノゲンとペプシンの関係に注意。胃液中にはペプシノゲンとして分泌されるが、HClにより活性型ペプシンとなるため、胃液中にはペプシンも存在する。
比較表
項目 胃液 胆汁
分泌場所 胃腺 肝臓(胆嚢で貯蔵)
pH 1〜2(強酸性)
主な成分 HCl、ペプシン、ムチン、内因子 胆汁酸、ビリルビン
消化酵素 ペプシン なし
1日の分泌量 1〜3L 約500mL
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題38|健常成人の胃液に含まれないのはどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題38|健常成人の胃液に含まれないのはどれか。
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